2012年3月22日木曜日

山菜 薬草 ウツボグサ


科名:シソ科/属名:ウツボグサ属
和名:空穂草/靱草/別名:夏枯草(かごそう)












生育場所
日当たりのよい路傍・野原・丘陵などに生える多年草です。茎の断面が四角形です。
靫というのは,花穂が弓矢を入れる靫に似ているためだそうです。
別名はカコソウ(夏枯草)といい,花の後の枯れた穂を利尿薬として用いる.
分布
東アジア温帯域に分布する多年生草本。日当たりのよい山野の草地に群生する。茎は高さが10?30cmで、断面が四角形である。
花期は6?8月頃で3?8cmの花穂に紫色の唇形花を密集して咲かせる。
近縁の日本固有種に高山性のタテヤマウツボグサ(立山靫草、学名P. prunelliformis)がある。
生薬
花穂は夏枯草(カゴソウ)といい日本薬局方にある生薬。
主に中国、韓国で生産される。この生薬には利尿、消炎作用があり、腫物、浮腫、腎臓炎、膀胱炎などに用いる。
ヨーロッパにおいても民間薬に利用され、ウツボグサ及びタイリンウツボグサ(P. grandiflora Jacq.)を肺病や胃腸の病に用いた。
有効成分:トリテルペンのウルソール酸、その配糖体プルネリン、多量の無機物質・塩化カリウム、タンニンなどを含有
夏枯草(かごそう)は、消炎性の利尿剤として腎臓炎、膀胱炎、るいれきなどに効果があるとされます。
夏枯草(カゴソウ)1日量10グラムに、0.5リットルの水を入れて、煎じながら約半量まで、煮詰めたものをこして、
3回に分けて食間に服用します。
夏枯草(かごそう)は、タンニンが多く、夏枯草(かごそう)だけを長期間連用すると胃を刺激するために、
胃弱の人は服用に際しては注意が必要になります。
夏枯草(かごそう)に大棗(たいそう)を加えたものは急性黄疸性肝炎に用いると効き目があるとされます。
暑気払いに、夏枯草(カゴソウ)を刻み、茶剤として用います。適当量の水を加えて、
沸騰したら火をおとして、お茶代わりに飲用します。
外用には口内炎、へんとう炎に、夏枯草(カゴソウ)3~5グラムを、0.3リットルの水で煎じ、煎汁でうがいをします。
結膜炎の洗眼液として、上記の煎汁を脱脂綿でこして用います。この場合には常に新しく、調整したものを用いるようにします。
ウツボグサの生の葉を潰して打撲傷などの患部に塗る。または葉を煎じて塗る。





 

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