2016年7月23日土曜日

ロシアと北朝鮮と日本領土北方4島

この記事は軍事的情報として保存しておいたほうがいいな・・、
北方4島に、ほぼ人口は集約、千島列島は、ほぼ無人島~か
国後で7000人、軍の演習場あり、港はおそらくロシアの太平洋艦隊の
基地となることが高い~~~

国後島のインフラ工事で外貨を稼ぐ北の労働者たち

サハリンを含む北の労働者300人、核潜水艦の停泊可能な軍事要地
水産業や観光スポットなど経済的な潜在力は大…
領有権めぐり何度も協約を結ぶも葛藤…たったの二回だ

ロシアと日本が領土問題を抱えるクリール諸島(北方領土と千島列島)
南端の国後(くなしり)島の空港ターミナルは、まるで簡易駅の
待合室のようだった。7月6日、
70平方メートル(約20坪)のターミナルでは、北朝鮮の労働者7人が
サハリン行きの飛行機を待っていた。
帰国のためだという。藍色のジャンパーに古い運動靴を履いていた。
金日成(キム・イルソン)バッジを左胸に付けている労働者もいた。
この男は「ここの天気は非常に寒い」と話す。

ロシア政府は今年、埠頭(ふとう)、道路、住宅といったインフラ工事や、
学校、病院、休養施設を建設する島開発工事に本腰を入れ始めた。
北朝鮮の労働者約30人も同工事現場で「外貨稼ぎ」をしている。また、
その他の北朝鮮の労働者は「1年半ほど働いて途中で1度故郷に戻ります。
サハリンにも(北朝鮮の労働者が)約300人います」と話す。
「ほとんどの労働者が3年間滞在するが、延長も可能だ」という。

同日、国後への訪問には、翰林大学のロシア研究所調査団22人が同行した。
50人を乗せた小型旅客機が空港の滑走路に止まると、ロシア国境守備隊
所属の軍人が飛行機に乗ってきた。すでに2カ月前に訪問許可を得ていたが、警備隊員は「なぜやって来たのか。滞在期間は何日か」と細かく質問し、
一行のパスポートを全て持っていってしまった。
軍用飛行場としても使用されているメンデレーエフ空港の
出入国審査カウンターで訪問者とパスポートの写真を再びチェックする
「二重検問」を行った。近くの軍の演習場からは、射撃音が
相次いで鳴り響いた。

空港ターミナルの庁舍を出ると、まるでびょうぶのように険山が
立ちはだかる島が海の対岸に現れた。
日本最北端の島、北海道だ。
「国後島の海岸の灯台に灯がともると、北海道ではその明かりで新聞が
読めるという話があります」。
クリール諸島領有権紛争専門家で翰林大学ロシア研究所の所長を
務めるチェ・テグァン氏の言葉には説得力があった。

島の人口は約7800人だ。しかし、
同島をはじめとするクリール諸島は、オホーツク海と太平洋を結ぶ軍事的
関門だ。特に国後と択捉(えとろふ)島は今後、
ロシアの核ミサイル潜水艦の停泊を可能とする。水産業や
自然観光スポットなど経済面における潜在力も大きい。
ロシアのウラジオストク出身で翰林大学の研究教授を務める
バディム・スラップチェンコ氏は「国後島は火山や温泉といった自然を
有しており、北東アジアの観光スポットとして発展する可能性が高い」と
説明する。

同島のガラブニノ火山には、韓半島(朝鮮半島)で見られる
ハイマツやエゾマツのような寒帯性針葉樹が生息している。
現地の生態について調査した慶煕大学地理学科のコン・ウソク教授は
「クリール諸島は北方系植物の宝庫で、朝鮮半島に生息する植物の起源と
同じという事実を確認することができた」と話す。

ロシアと日本の両国は1855年に下田条約を結んで以降、クリール諸島の
領有権をめぐり何度も協約を結んだ。
日露戦争と第2次世界大戦の終了後には「戦利品」と見なされた。
日露戦争直後にポーツマス講和条約が結ばれた1905年には、戦勝国日本が
領有権を獲得した。
1945年2月のヤルタ会談では、米英ソの連合国が
「千島列島をソ連に譲渡する」ことで合意した。
ロシアと日本の両国は、自国が有利な交渉を結んだ時点を基準として考える。

ロシアと日本の本音は違う。日本は択捉、国後、色丹(しこたん)、
歯舞(はぼまい)のクリール諸島の南側4島の返還を要求している一方で、
ロシアは色丹と歯舞の2島の返還は可能との立場を示している。
チェ・テグァン所長は「ロシアがクリール諸島の経済開発に拍車を
掛けることは、実効支配を強化しようとする『固めの戦略』とみられる」と
説明する。

■クリール諸島とは

ロシアのカムチャツカ半島と北海道の間にある大小さまざまな22島と
暗礁を指す。サハリンの東に位置する。このうち択捉、国後、色丹、歯舞の
南側4島がロシアと日本の領有権紛争地域だ。

国後=キム・ソンヒョン記者 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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