2017年3月26日日曜日

コラム】韓国大統領選、土壇場で逆転はあるのか

韓国では、韓国・朝鮮人の世界ではあまりにも共産主義者が多いわな
自由民主主義社会を生きてその社会であぶれ、弾かれ、または
弾かれたものと思い込み、思想に傾倒・固着するは~~~
すべての国力は国民教育にあり、見てくれよりも中身が大事だ。

コラム】韓国大統領選、土壇場で逆転はあるのか

▲李東勲(イ・ドンフン)政治部次長

日本で徳川幕府打倒のきっかけとなった薩摩と長州による
薩長同盟(1886年)は、勢力が弱い2つの陣営が連合し、強者を倒した
代表的な事例として挙げられる。
薩長同盟は不可能と思われた両勢力の連帯を実現した交渉の結果だ。
両陣営の対立は韓国で言うと、嶺南(慶尚道)と湖南(全羅道)の
不和を上回る水準だったという。
幕府も両藩の連帯は「あり得ない」として、状況を楽観していた。

しかし、両藩は積年のわだかまりを洗い流し、力を合わせた。
不可能とされた合意を引き出した人物が日本の近代を切り開いた
英雄として慕われる坂本龍馬だ。
彼が双方を行き交い語った
「まずはもう一度会ってほしい。そして、半歩だけ譲歩してほしい。
後は自分が引き受ける」という言葉が印象的だ。

韓国大統領選を50日後に控えた時点で多くの選挙専門家は
野党・共に民主党有利だと指摘する。
民主党の党内選考のプロセスは残っているものの、世論調査などの
指標は、大統領選の勝者が民主党の文在寅(ムン・ジェイン)氏に
なることを示している。文氏有力論は民主党の候補に正式に
決まればさらに固まりそうだ。

大統領選は果たしてこのまま終わるのか。
中道・保守陣営は唯一逆転できるシナリオとして、民主党以外の
候補・政党の連帯を描いている。
自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏、国民の党の
安哲秀(アン・チョルス)氏、正しい政党のユ・スンミン氏が有力と
なっている3党候補が劇的に手を結び、文氏との一騎打ちの構図を
形づくれば、土壇場での逆転もあり得るとの考えだ。
各党有力者が水面下で調整に入ったとのうわさもある。

さまざまな状況からみて、3党の連帯が実現するには険しい峠を
越えなければならない。
2陣営の連携でさえ難しいのに、考えが異なる3つ以上の陣営を
まとめなければならないからだ。時間が足りない上に考慮すべき
不確定要素だらけだ。
各陣営は利害関係が食い違い、支持層の考えも異なる。

国民の党は自由韓国党全体を「積弊勢力」と位置づけ、連帯相手として
念頭にも置いていないムードだ。
韓国党もひれ伏すつもりはない。
他党と連携するには、少なくとも「親朴」勢力が退かなければ
ならないが、親朴勢力は簡単に引き下がりそうにない。
離婚したばかりの夫婦のような韓国党と正しい政党がよりを戻すのも
難しい。
一騎打ちの構図をつくるためには、3党がいずれもリスクを背負う
必要がある。
自党の候補が単一候補になれなかった場合、党の存立自体が
脅かされるからだ。

無論そうした悲観的な見通しは劇的な交渉の可能性もはらんでいる。
ただ、そのためには「名分」と「譲歩」が求められる。
主な政治家は故障した大統領制を修正するため、分権型憲法改正、
反覇権の名分を掲げ、各陣営を説得できなければならない。また、
連帯なき大統領選以降は共倒れになると説得し、半歩ずつ譲歩を
引き出すことができなければ、連帯を期待するはできない。
国民の党の朴智元(パク・チウォン)代表が言うように、
「政治は生き物」であり、洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏が言うように
「不可能を可能にするのが政治」でもある。しかし、
それが可能となるためには少なくとも「半歩の譲歩」が必要だが、
それが可能かどうかは動向を見守るしかない。

李東勲(イ・ドンフン)政治部次長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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