2018年1月27日土曜日

我々は南北合同チームなのか=韓国

これも、韓国教育界が北朝鮮の工作員と云われる団体に
牛耳られてる証拠か、国是が反共かどうかは関係ないのだ
国民が共産主義を選ぶか、自由民主主義を選ぶかは国民の
意思であって、其れを判断出来るように教育することが
肝心だろう。
要するに、国民教育が出来ていないからこんな事になる、
経済も製造業も、その場しのぎだから、いざ、危機に
たちむかえない。
哀れで・惨めな国・・・

【中央時評】我々は南北合同チームなのか=韓国(1)
2018年01月26日16時04分 [中央日報/中央日報日本語版]
1986年10月14日、第12代国会本会議で
新韓民主党の兪成煥(ユ・ソンファン)議員は
「韓国の国是は反共より統一であるべきだ」という発言後、
国家保安法違反容疑で拘束された。
国会議員が会期中に発言した内容で拘束された
韓国政治史上初の事例で、兪議員は結局議員職を喪失して
270日間の監獄生活を送ることになった。
兪議員が述べた論旨は、興味深いことに、韓国の国是が
反共なら88オリンピック(五輪)の時、共産圏国家の
参加を期待するのは矛盾であり、
巨視的な国家利益を考えるならば我々の国是は反共でなく
統一であるべきだという主張だった。

その後、反共と統一に対する我々の考えが大きく
変わったのも事実だ。
冷戦時代最後のオリンピックとも言えるソウル五輪に
共産圏が多く参加し、後に続く盧泰愚(ノ・テウ)政権の
北方政策はソ連・中国との相次ぐ修交を通じて韓国の国是が
反共ではないという点を確認した。
2度の南北首脳会談があり、「コリア」合同チームと青色の
統一旗(韓半島旗・朝鮮半島旗)は世界スポーツ舞台でも
見慣れたものになった。
合同チームの国歌は『アリラン』だが、おそらく実質的な
国歌は『私たちの願い』だった。歌詞にあるように、
この民族と国を生かすのが統一なら、間違いなく我々の
国是は統一であるように見えたときがあった。

そのような意味で、平昌(ピョンチャン)冬季五輪
女子アイスホッケー合同チームを、政府は10年余り前の
状態への回復だと考えるようだ。


一般的に言って、少なくとも今も反共が国是だと
信じているのではないなら、過去10年間余り自閉状態に
置かれている北朝鮮をいかなる形しろ相互関係の場に
引き出そうとする政府の努力を誤った政策だとは言いにくい。韓半島(朝鮮半島)に戦争の影が一寸でも薄くなるので
あれば、私はその選択を熱烈に支持するだろうし、北朝鮮の
五輪参加そのものはいくらでもその範疇に入るものと考える。しかし問題になるのは、ここから一歩進んだ合同チームの
構成が絶対に必要なのかという問いに対する「説得」が
省略された点であり、それは政府が和解と協力と合同チームと統一と平和をひとまとめにして当然視しているためかも
しれない。

反共と統一の国是論争が30年過ぎた今も依然として
産業化世代と民主化世代の間でただ再演されて
いるだけではない。
メディアが先を争って特筆大書した20・30代の若者
与党支持層の離反は、事実、このすべての議論が
「いまさら野暮」という言葉に要約される。
修辞的に言えば、「反共」か「統一」かが問題なのではなく、「国是」がのどにひっかかっているということだ。
国家が基本とする正しい一つの指針が存在するなら、それは
妥協できない究極的価値の存在を認めることだが、私は
そういうものがあるとも、あることが望ましいとも考えない。

「統一」や「民族」が至上の価値なら、それは
費用-便益分析の対象ではなく、したがって、定義上、
説得の対象ではなくなる。
しかし30年過ぎた後、我々に必要なのは当然の事としての
「統一」や「ひとつの民族」ではなく、その選択が伴う
費用ともたらす便益が何なのかを明らかにして説得する
作業ではないかと考える。

法螺のような
「統一テバク(bonanza、大もうけ/大当たり)論」や北朝鮮の既存鉱物や安価な労働力に対する話を越え、政府は
共同体の安保と経済と存続に対する大きな下絵を描き、これを国民に明らかにして説得する作業を深く悩まねばならない。

韓半島(朝鮮半島)の統一と平和共存のパラドックスは事実、次のようなものだ。初めは一つだった南北が70年間
分断された現実を元の状態に復元することと、互いの違いと
敵がい心を抱え込んだまま単一国家としての
再統一(reunification)を熱望することは、
平和共存と何の関係もないばかりかかえって害になることも
ありうるという点だ。
両者の憲法が韓半島全域を自身の領土と定義して相手の
存在を認めない条件においては、統一は平和共存の反対語に
しかならないためだ。
中国共産党と台湾国民党が「一つの中国」を主張するという
点で一致して、「朝鮮は一つだ」というスローガンや
「民族共同体の復元」は結局のところ同じことだが、
実地では途方もない戦闘性を内包しているという事実を
我々は十分すぎるほど知っているではないか。
平和共存が前提ではないそのような統一なら、
私はいくらでも「反統一勢力」になる準備ができている。

今や平和共存への道は、むしろ相異ならざるえない
南北体制を認めるところから始めるべきだと
言わなければならないだろう。
急ごしらえの女子アイスホッケー合同チームの問題は、
南と北が今日果たして同じチームなのかに対して自問する
機会もなく作られたところにある。そして、
我々はこれとは無関係に胸がしびるような応援を
送るほかないだろう。

  パク・ウォンホ/ソウル大教授・政治学

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