2018年3月21日水曜日

「キムチ宗主国」今や中国産 異変のワケ

これ、もうだいぶ前から云われていた事、なのに対策も
何もしてないのか。
売れなきゃ~~、何としてでも売れ、ただそれだけだろう、
キムチなんぞはただの発酵食品、こんなんでグローバル化
なんての無理、しかも内需不振ではなおさらの事

「キムチ宗主国」に何が起きた?
 韓国の代表的食品が今や中国産 異変のワケ

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韓国・ソウル市内の繁華街「明洞(ミョンドン)」。
安価な中国産キムチは飲食店に浸透している

韓国の代表的食品「キムチ」に異変が起きている。
キムチといえば韓国料理には欠かせない定番の漬け物だが、
今や韓国国内では中国産が急増。昨年、韓国が中国から
輸入したキムチはなんと輸出の10倍で、年々拡大している
「キムチ赤字」は、過去最高額になったという。

聯合ニュース電子版によると、韓国関税庁が1月に発表した

輸出入貿易統計では、昨年のキムチの年間輸入量は
約27万5000トン。このうち99%を中国からの輸入が
占めたという。

これに対し、韓国産キムチの輸出量は約2万4000トンに

とどまり、輸入の10分の1足らずだった。
キムチの貿易赤字は、前年比11%増の4730万ドル
(約52億円)といい、赤字幅は前年比で11%増。赤字は
初めて500億ウォン(4600万ドル)を超え、統計を
開始した2000年以降では最大となったそうだ。

キムチといえば、韓国料理にはなくてはならない
付け合わせ。毎食、食卓に上り、家庭でのキムチ作りは
韓国の家庭の初冬の風物詩だ。なのになぜ、輸入の方が
輸出よりも多いのか。

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輸入が増えたのは、価格が要因のようだ。韓国産キムチは
1キロあたり3.4ドル(370円)だが、輸入は
0.5ドル(55円)とおよそ7分の1。
韓国農水産食品流通公社の報告書によると、韓国内の
外食産業がこぞって、安価な中国産キムチを利用しており、
これが輸入量を押し上げているという。
飲食店のほか、病院、学校の給食から、果ては社員食堂まで
中国産キムチが浸透しているそうだ。

韓国のキムチの輸出入額は、00年代前半まで
黒字だったが、06年にはついに赤字に逆転。
09年に一旦輸入が縮小したものの、それ以後は輸入が
拡大し続けているという。
輸入量は、07年には約22万トンだったが、
この10年間で26%増加している。

一方で、輸出が減っているのは、最大の輸入国である
日本向けが減少しているためだそうだ。
日本向けは年々減少傾向にあるといい、
韓国農水産食品流通公社は
「日本国内の景気の悪化や円安、人口減による消費量の減少、日韓関係の悪化」などが輸出減少の要因との見方を
示している。
米国や香港、台湾などへは増加しているものの、日本向けの
減少で相殺してしまい、全体の輸出額は伸びていない。

輸出が輸入の10倍となり、過去最大のキムチ赤字と
なったことは、韓国メディアにとっても
ショックだったようだ。
聯合ニュースは「キムチ宗主国の屈辱 昨年貿易赤字
4730万ドル、史上最大」などと報じ、各紙も取り上げた。

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というのも、韓国は「キムチの世界化」を目指して
10年に、キムチをはじめ、コチュジャン(唐がらしみそ)
などの伝統発酵食品に関する研究・開発を担う
「世界キムチ研究所」を設置。
研究所は韓国食品研究院の付属機関で、予算を
1000億ウォン(約100億円)も投じたとされる。
国を挙げてキムチを世界的なブランドに育て、韓国料理の
グローバル化も後方支援したい考えだったからだ。
輸出のイチ推し商品が、量や額で輸入品に負けて
しまったのでは話にはならないということだろうか。

ところで、韓国で実は「キムチ離れ」が進んでいるとの
見方がある。キムチ離れが進んでいるのは若者が中心と
みられ、洋食や和食などを食べるのが一般的になり、
キムチを食べる機会が減っているからという。
数年前から韓国では、若者の間で「イジャカヤ」と呼ばれる
日本式の居酒屋も人気を呼んでいる。

食の多様化が、韓国の伝統的な料理を食べる機会さえ
減らしているようだ。

韓国ではキムチの産地偽装も横行しているという。
国立農産物品質管理委員会の発表によれば、昨年、
産地偽装で摘発された飲食店や食品加工業者などは
約4700件。このうち、キムチの産地偽装は全体の
約4分の1(約1200件)で、豚肉に次いで2番目に
多かったそうだ。
安価な中国産を韓国産として販売していたようで、
食の安全に関心の高い家族層は敬遠するだろう。
(経済本部 小島優)

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