2018年5月19日土曜日

バラ色の理想と厳しい現実…、韓国

朝日新聞が無期限出入り禁止ですか、前、産経が出入り禁止に
産経は無期限で無かったのか~~~
韓国の今は同族でありながら、北の言動を予測はできなかったか
北から南北会談無期限停止、あまり北ばかりかまわないで経済
に傾注したほうがいいのでは、6月から過去の国債の償還が
始まるらしいが、その額、二兆六千憶円というが~~~

韓国大統領府が朝日新聞を無期限の出入り禁止処分に

朝日新聞東京本社=東京都中央区(矢島康弘撮影)

【ソウル=名村隆寛】韓国大統領府は18日、
「韓国政府が4月末に北朝鮮の核兵器や核物質を国外に
搬出させる案を米国に提案していた」と同日付の朝刊などで
報じた朝日新聞に対し、「全く事実ではない」とし、無期限の
出入り禁止処分を通告した。

韓国メディアによると、韓国駐在の外国報道機関に対する
無期限の出入り禁止は初めてという。

同紙は米韓関係筋の話として、4月24日に
ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と面会した
韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長が
一部兵器搬出を打診したと報道した。

朝日新聞社広報部は産経新聞の取材に
「(出入り禁止処分の)通告を受けたことは事実です。
今回の記事は、十分な取材に基づいて報道したものです」と
回答した。

【ソウルから 倭人の眼】

バラ色の理想と厳しい現実…「南北融和」で沸いた
韓国が背負わされた重荷とは

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板門店宣言に署名し、笑顔で抱き合う北朝鮮の
金正恩朝鮮労働党委員長(左)と韓国の文在寅大統領=
4月27日、板門店の韓国側施設「平和の家」
(韓国共同写真記者団・共同)

4月末の南北首脳会談の“成功”により、平和なムードが
漂っていた韓国。そんな韓国に北朝鮮は、南北閣僚級会談の
無期延期を通告した上に、6月の米朝首脳会談の中止まで
示唆した。
北朝鮮らしさがやはり見え始めた朝鮮半島は、本来の風景に
戻ろうとしている。 (ソウル 名村隆寛)

信頼できる北の指導者

4月27日の板門店での南北首脳会談からわずか19日後の
今月16日。北朝鮮はこの日に開催予定だった南北閣僚級会談の無期延期を韓国に伝えた。前日、
開催で合意した会談のキャンセル。
理由は11日から続く米韓両軍の共同訓練だ。同じ日に
北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官は談話を
発表し「米国の一方的な核放棄強要」を理由に米朝首脳会談の
中止を警告した。

南北首脳会談に続き、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は
米朝首脳会談の成功に向け奔走していた。だが、
やはり北朝鮮から冷や水を浴びせられた。
南北首脳会談で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)
朝鮮労働党委員長が見せた振る舞いに、
喜んだ韓国は何だったのか。

金正恩氏は板門店で出迎えた文在寅大統領と一緒に軍事境界線を北側に越えたり、笑顔で冗談を言ったり、韓国に予想以上の
サービスをしてみせた。

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首脳会談直後の韓国メディアの世論調査では、77%余りが
金正恩氏を「信頼できる」と評価した。
筆者の周囲でも「気さく」「話が通じそう」「人間味を感じる」といった金正恩評が多かった。
韓国メディアの多くは「平和への一歩」と称賛。
金正恩氏が文在寅氏らに贈った平壌冷麺がニュースや話題と
なった。

また懐柔された韓国

この間、韓国社会では賃上げや雇用・失業など日ごろの不満は
すっかり忘れ去られ、バラ色の南北関係に世論の多くが目を
奪われ満足しているかのようだった。
その雰囲気は2000年の金正日(キム・ジョンイル)
総書記(当時)と金大中(キム・デジュン)大統領(同)に
よる南北首脳会談当時に似ていた。ただ、
金正恩氏は父、金正日氏以上に韓国をうまく懐柔したようだ。

南北首脳会談を韓国世論の88%が「よかった」と評価。
10日に就任1年を迎えた文在寅氏の対北政策を83%が
肯定的に評価した。

日韓関係筋によると、9日に日中韓首脳会談のため就任後初めて訪日した文氏は、南北首脳会談で合意した「板門店宣言」の
支持を強く求め、こだわったという。
期待に応え安倍晋三首相から3カ国首脳の共同会見で
板門店宣言を評価を受けた文氏。後押しを受け、まさに
“絶好調”だった。

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ところが、ここに来ての北の変節。韓国では「やはり北だ」との受け止め方が大勢で、「勝手に怒り出す(北朝鮮の)悪癖が
また出た」(朝鮮日報)との見方が多い。
韓国統一省は北朝鮮の会談延期通知に
「遺憾で、速やかに会談に応じることを求める」と聞き慣れた
報道官声明を発表した。

韓国社会では落胆というよりも、長年慣らされてきた北朝鮮の
出方への奇妙な落ち着きも感じられる。
つかの間の金正恩ブーム。その生ぬるいムードから現実に
目覚めた韓国社会。
時は流れ南北双方の首脳も代わったが、2000年の初の
南北首脳会談と基本的に変わっていない。既視感のある光景だ。

宴の代償

板門店宣言のニュースは世界を駆けめぐったものの、中身に
新味はない。従来の南北合意文をなぞった程度のものだ。
それを金正恩氏が独自のパフォーマンスを展開し、それに
乗ってしまった韓国世論が勝手に盛り上がったに過ぎない。

文氏は米朝首脳会談に先立ち、22日に訪米し
トランプ米大統領と会談する。
北朝鮮の意図について韓国では
「文在寅大統領が北朝鮮を擁護し、米国を説得してほしいと
いう意向も込められているはず」(朝鮮日報)との見方が
少なくない。
南北首脳会談という宴の代償として、米朝の仲介役を自任する
文氏はいつの間にか、北朝鮮から期待を背負わされてしまった。これが現実である。

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北朝鮮という現実に加え、韓国は別の問題を
直視せねばならない状況に追い込まれている。経済だ。

日本、世界は好況なのに

経済協力開発機構(OECD)による景気先行指数の調査で、
韓国だけが昨年5月から今年2月まで9カ月連続で下落を
記録した。
OECD加盟35カ国の平均が2016年7月から上昇し、
景気拡大を続ける中、韓国だけ後退しているという。
韓国メディアの多くが懸念を込め報じている。

これ以外にも「韓国経済のみ苦戦」を示す統計が相次いでいる。製造業の雇用減少、最悪の失業者数などだ。
同時に、韓国とは逆に人手不足の日本で、定年延長する企業が
増えていることが「韓国とは対照的だ」(韓国紙)と強調され、「現在の世界経済は困難どころか金融危機以降10年で最高の
好況だ」と取り残される韓国経済への不安は高まっている。

文在寅政権は南北関係での高い支持に比べ、経済や国民生活の
面での支持は低い。金正恩氏の融和的なパフォーマンスに
韓国民の多くは、何となく南北和解や統一に希望に満ちた夢を
描いた。だが、
一方では文在寅政権以下、北朝鮮の人権問題や独裁体制などの
現実からは目をそらしている。

理想はバラ色なのだが、韓国の現実は相変わらず厳しい。
隣で日本が人手不足に悲鳴を上げているのを、ただ、
うらやましそうに眺めているしかない。認めたくなくても、
これも韓国が直面している現実である。

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