2018年7月5日木曜日

三・一独立運動100周年記念式典は南北共同で行えるだろうか

北朝鮮の建国は半島北部を支配下に置いたソ連の傀儡とも・・
韓国も似たようなものであるが、お互いが作られた虚構の主張を
擦り合わせても合わないだろう。
北は国民全体が絶対主義の恐怖下に置かれ絶対服従、南は
自由民主主義の下で国民教育を誤り民衆は支離滅裂、
昨日か、一昨日かソウル中・高生が二日間も女高生を監禁し
暴行したとか、民衆はこの程度だ。
 
【萬物相】三・一独立運動100周年記念式典は
                南北共同で行えるだろうか

北朝鮮の社会科学院が発行する「朝鮮全史」は
故・金日成(キム・イルソン)主席の父親である
金亨稷(キム・ヒョンジク)氏について
「民族解放運動の卓越した指導者」
「早くから革命の種をまいた」などと主張し、
1919年の三・一独立運動を率いたかのように説明している。
同書では当時、万景台で起こったとされる住民による
抗議集会も、金主席の叔父とされる
康晋錫(カン・ジンソク)氏が指導したと説明されており、
また金主席については「当時、8歳と幼かったにもかかわらず
反日蜂起隊列に参加され、普通門まで行かれた」と
主張している。一方で
三・一独立運動の民族代表33人については「裏切り者」と
侮辱し、さらに独立宣言式が行われた場所をタプコル公園から
泰和館に移したことについては
「日帝に対する卑屈な投降」と非難している。

北朝鮮にとって三・一独立運動は武装した日帝に非暴力で
対したとの理由から、単なる「無謀な行為」にすぎなかった。
その結果「卓越した首領の領導、革命的な党の指導者なしには、いかなる革命運動も成功できないという教訓を残した」と
主張している。これはもちろん金日成首領体制を
正当化するために歴史的事実を勝手に解釈した内容にすぎない。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は一昨日
「三・一独立運動100周年の記念式典を南北共同で行う予定」と発表した。
文大統領は「三・一運動と臨時政府樹立100周年を
記念することは、正義ある公正な国の土台になるべきだろう」
「南北が独立運動の歴史を共有するようになれば、互いに
対する信頼もさらに深まるはずだ」などと訴えた。

文大統領と現政権は大韓民国建国の日時を1948年8月15日から

1919年の上海臨時政府樹立の日とする作業を行っている。
三・一運動100周年を大々的に祝うことも、それが
上海臨時政府発足のきっかけになったという理由からだ。
しかし北朝鮮は自分たちの政権樹立直後、上海臨時政府に
ついて「売国奴で民族反逆者の李承晩(イ・スンマン)分子に
よって構成された反人民的政府」と強く批判した。
さらにその後も「みだらな派閥争い」や「強大国への
独立請願によりわが人民の民族的尊厳を傷つける
売国的策動」を続けたとして「事大売国奴」などと
侮辱してきた。

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は
今年1月の新年の辞の中で
「今年、われわれは栄光の朝鮮民主主義人民共和国創建から
70周年を迎える」とした上で、このことを「大慶事」とした。さらにその一方で北朝鮮政権樹立を
「偉大な首領様と将軍様による最大の愛国遺産」とも主張した。ここで言う首領様とは言うまでもなく金日成主席で、将軍様は
故・金正日(キム・ジョンイル)総書記のことだ。
北朝鮮はこのようにして「共和国70年」を大々的に
宣伝しているが、われわれは誇り高い「大韓民国70年」から
顔を背け、臨時政府のことばかりに関心を示している。
三・一独立運動を「金日成首領様体制」の脇役程度にしか
考えていない北朝鮮と、どうやってその歴史観の違いを
擦り合わせ、100周年記念式典を共同で行うというのか、
到底理解できない。

金基哲(キム・ギチョル)論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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