南の同胞が北の同胞の腐敗・賄賂の論評をすると言うのも滑稽ものだが
韓国の紙幣は歴史上の人物の想像画だが、北朝鮮はキム・イルソンだ。
それだけにましなほうだが、対外的には価値は無い。
北朝鮮の市場はやはり人民元かな。
賄賂はやはり来たウォンか・・・・・・
【萬物相】「腐敗認識指数」176位のとある国
北朝鮮では、「賄賂を納める」という意味で「コイダ」という単語が
流行している。
韓国では「クェダ」という形でよく使われている単語だが、
「倒れないように下を支える」という本来の意味が、さらに進んで「不
足分を補充する」という意味を持つようになり、北朝鮮では
「賄賂」になったらしい。あちらの流行語に
「『コイム』の法則」というものもある。
「賄賂さえ収めれば全てを動かせる」という、北朝鮮の実情を
反映した言葉だ。
これを取り上げて、慣性・運動・作用反作用に続く
「ニュートンの第4運動法則」だと皮肉っているともいう。
北朝鮮社会の中間幹部の月給は、北朝鮮の通貨にして4000ウォン程度。
市場の為替レートでは米貨50セント(現在のレートで約54円。
以下同じ)にしかならない。コメを1キロなんとか買えるくらいの
金額だ。北朝鮮で中産層が生きていこうと思ったら、月に100ドル
(約1万893円)は必要だ。
残りの99.5ドル(約1万839円)は賄賂を取るか、家族の誰かが商売を
するかして、ようやく埋めることができる。
「賄賂社会」になるのは必然だ。昇進するにも、大学に入るための
推薦状をもらうにも、果ては公文書1枚取得するにも、全て裏ガネを
握らせないといけない。ソ連崩壊直前、賄賂が国内総生産(GDP)に占
める
割合は2-3%だったが、今の北朝鮮は7%に達するという分析もある。
北朝鮮で賄賂が出てくる二つの穴は、市場と貿易だ。
北の住民が職場に出勤するのは、月給のためではなく、まだ時折
出てくる特別配給にありついたり、上層部から目を付けられないように
するという理由の方が大きい。彼らは、
およそ500カ所に増えた公式の市場を中心として生存の問題を解決して
いる。
「北は二大政党制国家。『ノドンダン(労働党)』と
『チャンマダン(市場)』がある」というジョークが出てくるほど。
北の市場では、商いをしている人物の9割が女性だ。故に
「性上納」も賄賂になる。
国際透明性機構が1月29日に発表した2018年の「国別腐敗認識指数」
ランキングで、北朝鮮は調査対象180カ国中176位だった。
北朝鮮よりも下の国は南スーダン、シリア、ソマリアだ。
どこも内戦中だったり、中央政府が存在しなかったりする場所だ。
事実上、北朝鮮は最も腐った国だと言っている。
北朝鮮社会における賄賂の終着点は、当然ながら労働党だ。
金正恩(キム・ジョンウン)委員長の統治資金にして
核・ミサイル開発の資金となる。
そのため国際社会の北朝鮮制裁も、労働党の特権層に流れ込む賄賂の
流れを断つことに焦点を合わせる方向で発展した。
北朝鮮労働者の海外送り出しを防ぐのも、賃金の80-90%がそっくり
労働党に入るからだ。
金正恩委員長が第2次米朝首脳会談を推進する中で「制裁緩和」を
しつこく要求するのは、制裁が効果を上げていることを意味する。
昨年の北朝鮮の輸出は、前年より87%も減った。
今の水準の北朝鮮制裁がと数年続きさえすれば、金正恩は本当に
核放棄の岐路に立つことになるだろう。
アン・ヨンヒョン論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
韓国の紙幣は歴史上の人物の想像画だが、北朝鮮はキム・イルソンだ。
それだけにましなほうだが、対外的には価値は無い。
北朝鮮の市場はやはり人民元かな。
賄賂はやはり来たウォンか・・・・・・
【萬物相】「腐敗認識指数」176位のとある国
北朝鮮では、「賄賂を納める」という意味で「コイダ」という単語が
流行している。
韓国では「クェダ」という形でよく使われている単語だが、
「倒れないように下を支える」という本来の意味が、さらに進んで「不
足分を補充する」という意味を持つようになり、北朝鮮では
「賄賂」になったらしい。あちらの流行語に
「『コイム』の法則」というものもある。
「賄賂さえ収めれば全てを動かせる」という、北朝鮮の実情を
反映した言葉だ。
これを取り上げて、慣性・運動・作用反作用に続く
「ニュートンの第4運動法則」だと皮肉っているともいう。
北朝鮮社会の中間幹部の月給は、北朝鮮の通貨にして4000ウォン程度。
市場の為替レートでは米貨50セント(現在のレートで約54円。
以下同じ)にしかならない。コメを1キロなんとか買えるくらいの
金額だ。北朝鮮で中産層が生きていこうと思ったら、月に100ドル
(約1万893円)は必要だ。
残りの99.5ドル(約1万839円)は賄賂を取るか、家族の誰かが商売を
するかして、ようやく埋めることができる。
「賄賂社会」になるのは必然だ。昇進するにも、大学に入るための
推薦状をもらうにも、果ては公文書1枚取得するにも、全て裏ガネを
握らせないといけない。ソ連崩壊直前、賄賂が国内総生産(GDP)に占
める
割合は2-3%だったが、今の北朝鮮は7%に達するという分析もある。
北朝鮮で賄賂が出てくる二つの穴は、市場と貿易だ。
北の住民が職場に出勤するのは、月給のためではなく、まだ時折
出てくる特別配給にありついたり、上層部から目を付けられないように
するという理由の方が大きい。彼らは、
およそ500カ所に増えた公式の市場を中心として生存の問題を解決して
いる。
「北は二大政党制国家。『ノドンダン(労働党)』と
『チャンマダン(市場)』がある」というジョークが出てくるほど。
北の市場では、商いをしている人物の9割が女性だ。故に
「性上納」も賄賂になる。
国際透明性機構が1月29日に発表した2018年の「国別腐敗認識指数」
ランキングで、北朝鮮は調査対象180カ国中176位だった。
北朝鮮よりも下の国は南スーダン、シリア、ソマリアだ。
どこも内戦中だったり、中央政府が存在しなかったりする場所だ。
事実上、北朝鮮は最も腐った国だと言っている。
北朝鮮社会における賄賂の終着点は、当然ながら労働党だ。
金正恩(キム・ジョンウン)委員長の統治資金にして
核・ミサイル開発の資金となる。
そのため国際社会の北朝鮮制裁も、労働党の特権層に流れ込む賄賂の
流れを断つことに焦点を合わせる方向で発展した。
北朝鮮労働者の海外送り出しを防ぐのも、賃金の80-90%がそっくり
労働党に入るからだ。
金正恩委員長が第2次米朝首脳会談を推進する中で「制裁緩和」を
しつこく要求するのは、制裁が効果を上げていることを意味する。
昨年の北朝鮮の輸出は、前年より87%も減った。
今の水準の北朝鮮制裁がと数年続きさえすれば、金正恩は本当に
核放棄の岐路に立つことになるだろう。
アン・ヨンヒョン論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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