2019年4月6日土曜日

北朝鮮、米朝会談決裂で交渉実務者らを問責

独裁国家だから、誰かが責任を取らねばならないわけだ。でもこの、
実務交渉者今では世界に顔をしられているしこの会談後に姿が
見えないなんてことならば、北朝鮮の無知・無能な独裁国家は
世界に知れる。
日本人としてはどうでもいい事だ。




北朝鮮、米朝会談決裂で交渉実務者らを問責

▲左から
金赫哲(キム・ヒョクチョル)対米特別代表、
金聖恵(キム・ソンヘ)統一策略室長、
シン・ヘヨン通訳官交渉総責任者の統一戦線部長も?

ベトナム・ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談が決裂したことに
ついて、事前の実務交渉を担当した金赫哲(キム・ヒョクチョル)
国務委員会対米特別代表と金聖恵(キム・ソンヘ)統一戦線部統一
策略室長だけでなく、首脳会談時に金正恩(キム・ジョンウン)
朝鮮労働党委員長の通訳を務めたシン・ヘヨン通訳官も北朝鮮で
問責されていたことが5日、分かった。

米朝交渉に詳しい複数の外交消息筋は
「北朝鮮はハノイ会談を振り返った後、交渉実務者の問責を実施した。

ハノイで金正恩委員長の到着前まで米国側と実務交渉を行った
金赫哲特別代表と金聖恵室長、『1号通訳』(金委員長の通訳)として

デビューしたシン・ヘヨン通訳官などを問責した」と語った。
金赫哲特別代表と金聖恵室長が問責されたのは米国側の意向を
きちんと把握できていないまま交渉状況報告をしたためだという。
シン・ヘヨン通訳官はハノイ会談時に金正恩委員長とトランプ米大統領

のやり取りの通訳ミスで問責されたとのことだ。
これら3人のうち、米朝非核化交渉の北朝鮮側実務代表である
金赫哲特別代表は当初、北朝鮮内で「重大な責任がある」と
取りざたされたが、対外的な面などを考慮して元の所属機関である
外務省にひとまず復帰することになったという。
ある外交筋は「今後、特別な事情がない限り、金赫哲氏が再び
米朝交渉の代表になるのは難しいだろう」と語った。

北朝鮮側実務代表である金赫哲特別代表と
「北朝鮮の対外政策の実力者」と言われる金聖恵室長は今年1月、
金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長の訪米に同行した。
さらに2月には平壌(6-8日)とハノイ(21-25日)で
スティーブン・ビーガン米国務省北朝鮮担当特別代表ら米代表団に
会い、首脳会談直前まで非核化議題を調整した。
2月26日の金正恩委員長ハノイ到着直後には、同委員長の宿泊施設で
交渉状況を報告した。このため、
「ハノイ・ノーディール(no deal=交渉決裂)」直後、
韓米情報当局では「これらの人物が問責されるだろう」との見方が
あったが、実際に問責が行われたということだ。




崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官はハノイ会談が決裂した日の深夜の
記者会見で、「(金正恩)委員長同志は今後、朝米(米朝)交渉の
意欲を失ったのではないかという印象を受けた」と語った。
消息筋は「ハノイ会談失敗で金正恩委員長が受けた心理的な
ショックと北朝鮮内部の不満を考えると、関係者の問責は
行わざるを得ない状況だった」と話す。

金赫哲特別代表は国務委員会を離れて外務省に復帰したと
言われているが、金聖恵室長が具体的にどのような措置になったかは
分かっていない。だが、
金正恩委員長の通訳を務めたシン・ヘヨン通訳官まで問責対象に
なったことは、やや意外に受け止められている。
シン・ヘヨン通訳官は昨年6月にシンガポールで行われた
米朝首脳会談で、トランプ大統領が女性のイ・ヨンヒャン米国務省
通訳局長に通訳させたことを意識して、金正恩委員長が自ら
起用した人物だとされている。

複数の外交筋によると、シン・ヘヨン通訳官は米朝首脳会談当日の
2月28日、首脳同士の会談を通訳する過程でミスを犯したとのことだ。

この会談で合意を見なかったことを宣言したトランプ大統領に、
金正恩委員長は「もう1つ話すことがある」と言ったが、
シン・ヘヨン通訳官がまだ通訳できていなかった時に
トランプ大統領が席を立ったというのだ。
外交消息筋は「金正恩委員長からすれば、通訳が決定的ミスを
犯したということだ」と語った。



シン・ヘヨン通訳官はこの時、別のミスも犯した。
単独首脳会談で外信記者が金正恩委員長に
「交渉を妥結する自信があるか」と質問した時と、拡大首脳会談で
別の記者が「米国が平壌に連絡事務所を開設することについて準備が
できているのか」と質問した時、シン・ヘヨン通訳官はたじろぎ、
米国側のイ・ヨンヒャン通訳局長が通訳した。
外交関係者の間では「シン・ヘヨン通訳官の国際舞台における
経験不足が招いたミスだ」という声が出ている。

一部では、対米交渉の総責任者だった金英哲統一戦線部長も
「ハノイ・ノーディール」の責任を免れられないだろうとの見方が
ある。だが、金英哲部長は高官級であるため、対外的な面を考慮して
問責の程度を調節すると言われている。北朝鮮に詳しい消息筋は
「北朝鮮当局がそれぞれに対して具体的にどのような問責措置を
取ったかまで確認するには少し時間がかかりそうだ」と話す。

今回の関係者問責により、北朝鮮の対米交渉チャンネルは近く
交代となる可能性も考えられる。
ソウルの別の外交消息筋は
「このところ、問責と同時に対米交渉チームにも変化の動きが
見られる」と語った。
韓米の外交関係者の間では、北朝鮮の対米交渉の軸は今後、
金英哲部長・金聖恵室長中心の「統一戦線部ライン」から、
李容浩(リ・ヨンホ)外相・崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官らの
「外務省ライン」へと交代するとの見通しもある。
李容浩外相と崔善姫外務次官はハノイ会談が決裂した日の深夜、
緊急記者会見を行った。

ワシントンのある消息筋は「米国側は既に昨年から『対米強硬派』の
金英哲部長よりも李容浩外相の方に交渉に来てほしいと思っていた。
対米交渉担当者の交代は金正恩委員長の決断にかかっている」と
話している。

安俊勇(アン・ジュンヨン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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