2019年4月30日火曜日

「ありがとう『平成』・ようこそ『令和』」。

東京では今日、令和元年に向けいろんなイベントが予定されて
いるそうだが今日は天気が不安定、天気だけが心配・・・・・
また、雨がふりだした・・・!!
 戦争に負い目ない新天皇即位、世界指導国への飛躍を夢見る日本


戦争に負い目ない新天皇即位、世界指導国への飛躍を夢見る日本

「ありがとう『平成』・ようこそ『令和』」。

東京・銀座の老舗デパート・三越が28日から始まった
新天皇即位記念イベントでキャッチフレーズにしている言葉だ。
新旧の元号を入れて、平成が過ぎ去り、令和時代が来ることを
告げている。
高さ634メートルの東京スカイツリーでは改元を祝うため新天皇が
即位する1日の午前0時過ぎまで展望デッキを開放することにした。
東京都内の江東区役所をはじめとする行政官庁は、新婚夫婦が
「令和婚姻届」を提出するのに備え、特設窓口を設けた。

若者が大勢集まる東京・渋谷では30日夜から5月1日未明にかけての
「令和カウントダウン」が企画されている。
都内のホテルをはじめとする多くのホテルでは新天皇即位に
合わせた特別イベントを開催中だ。
新天皇即位に合わせて27日から10日間にわたる
「ゴールデンウィーク」が始まった日本は早くもそわそわしている。
30年前に昭和天皇が崩御した時、各テレビ局は自粛ムードだったが、
今回の改元では先を争うように平成特番・令和特番を制作し、
率先してお祭りムードを作っている。

先進国で唯一、王の統治に基づき自身の生活を区分している日本に
おいて、新天皇即位は特別な意味を持つ。このため、
日本社会では新天皇即位をきっかけに過去を断ち切り、もう
一段階飛躍しようという国民的な共感が築かれつつある。

新天皇はそのような時代の精神に合致する人物だ。
日本は第二次世界大戦前に生まれた明仁(平成)天皇が天皇として
活動した時代は周辺国に戦争の負い目を感じていた。
退位する明仁天皇は1933年生まれで、小学生のころ「聖戦」のため
出征する日本軍兵士に手を振る姿が写真に残っている。
日本が起こした太平洋戦争で日本人300万人を含め、アジア・太平洋
地域で合計約2300万人が命を落とした。
明仁天皇は中国・フィリピンなどアジア各地で「慰霊の旅」を行った。

だが、新天皇は違う。
1960年生まれで、初の戦後生まれの天皇ということで、戦争体験が
ない。
祖父と父が感じていた罪の意識からの自由な立場だ。
だから令和時代は新天皇の個人的な立場とは関係なく、日本が
第二次世界大戦のあらゆる負担から脱して今後歩んでいく初の
時期として記録される可能性が高い。
これに先立ち、安倍晋三首相は周辺国に対する謝罪はすべて
終わったとの見解を表明し、日本の
「普通の国」化を強く推進してきた。


日本は平成時代にバブル経済が崩壊し、30年近く不況のトンネルで
さまよった。
1995年の阪神淡路大震災と2011年の東日本大震災は国民に深い傷を
残した。
カルト宗教のオウム真理教によるサリン事件は大きな衝撃を
もたらした。
令和時代の幕開けはこのような過去との決別を意味する。

日本は今月1日、新元号発表イベントを開いたのに続き、来月1日に
新天皇即位、6月に大阪での主要20カ国首脳会議(G20サミット)、
8月にアフリカ開発会議、9月にラグビーのワールドカップ、10月に
海外から国賓を招待して「即位礼正殿の儀」が行われる。
7カ月間にわたって続く一連の行事を利用しムードを一新するのは
もちろん、来年の東京五輪まで上昇ムードを続けていこうとしている。

日本は1964年の東京五輪で先進国という地位を確固たるものとしたと
すれば、2020年の東京五輪では世界の指導国としてもう
一段階飛躍しようという構想だ。

このため、安倍内閣は発展途上国の政府が国際的な行事を行うよりも
強い姿勢で関連行事や事業を奨励している。
官公庁が密集している東京・霞が関のど真ん中では今も道路工事が
進行中だ。地下鉄日本橋駅と銀座駅は五輪に備えてリニューアル工事を

している。国際社会からよく「官言複合体」と指摘される日本の
テレビや新聞も先頭に立って刷新ムードを作り出している。

安倍内閣はこれらを通して自身の著書『美しい国へ』で目指した
超一流国家を作る考えだ。
「日米中3強時代」こそ令和時代の安倍内閣が目指す最終目標だ。
こうした「グランドプラン」の裏には、安倍首相が内閣や自民党の
支持率を引き上げ、長期政権への足場をしっかり築きたいという
意図も見え隠れする。令和時代に安倍内閣の右傾化の流れが
加速すれば、日本国内でもきしみが生じ、周辺国を緊張させる
可能性もある。

東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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