2019年5月12日日曜日

2年前の文大統領就任演説、読み返したら「うその饗宴」だった

誰でも、特に韓国大統領になれれば舞い上がる者、大衆受けの
言いたい放題いったのだろうよ。
しかも、朴・クネ前大統領からの引継ぎも無く、まずは日本からの
借金の債務合計の巨額に腰をぬかしたにちがいない。
歴代の大統領がみなそうであったように、最初のの一言
「くそ・日本~~め」、嘘の社会、嘘の政治、この二年何一つ、成果が
無く、党利のみ奔走すれば、もう既に、文大統領弾劾の請願が、
大統領府請願掲示板に12万人を超えてあるというではない~~か。

【コラム】2年前の文大統領就任演説、読み返したら
   「うその饗宴」だった

今月10日で文在寅(ムン・ジェイン)大統領就任からちょうど
2年となるが、2年前のこの日に文大統領が行った就任演説の内容を
改めて読んでみたところ、それは一言で「うその饗宴」だった。
約束を守ろうとしたが守れなかったのか、あるいは最初から
そのつもりがなかったのかは分からないが、結果的に主な内容は
どれもうそになった。
文大統領は就任演説の冒頭

「あえて約束したい。2017年5月10日は本当の国民統合の日として
歴史に記録されるだろう」

「今日からは私を支持しなかった方たちに対しても、わが国民として
心から仕えたい」などと述べていた。しかし

その後に起こったことを思い起こすと、演説を読んでいるこちらが
恥ずかしく感じるほどだ。
文大統領就任と同時に始まった
「積弊清算」に伴い、社会のさまざまな方面で人民裁判とも言える
弾圧が相次ぎ、捜査を受けた前政権関係者は110人を上回った。
懲役の期間を合計すると130年以上にもなるという。また4人が自殺し、1人は全ての国家機関から攻撃を受け幽明相隔てる結果も招いた。
2017年5月10日は朝鮮王朝時代の士禍(官僚弾圧)にも匹敵する
残忍な政治報復が始まった日として記録されるだろう。

文大統領は
「分裂と葛藤の政治を変える」
「保守と進歩の葛藤は終わらせなければならない」
「大統領自ら対話に乗り出す。野党は国政の同伴者であり、対話を
定例化する」などとも語っていた。しかし
強制的に選挙制度を変えようとする今の暴挙は、「野党は敵」と
考えなければあり得ないことだ。

文大統領は「大統領の帝王的な権力をできるだけ分散する」
「権力機関は政治から完全に独立させる」とも述べた。ところが
検察をはじめとする権力機関は大統領の忠犬となり、標的となった
人間を人間狩り同様に苦しめた。
大統領が指示した朴賛珠(パク・チャンジュ)元陸軍大将に対する
捜査、機務司令部(韓国軍の情報部隊)による戒厳文書の捜査などは
竜頭蛇尾どころか完全な誣告(ぶこく)とも言えるものだった。権力機関がこのあり得ない捜査によって関係者たちを苦しめ、ある
ケースでは100万ウォン(約10万円)の収賄罪を着せようとしたが、
結局は無罪となった。



文大統領は「能力と適材適所を人事の大原則としたい」
「私を支持するかどうかに関係なく、有能な人材を招いて仕事を
任せたい」と約束した。このような考えが本当に少しでもあったのか
疑わしい。
文大統領による人事の原則は実際のところただ一つで、それは
「その人物が自分の側かどうか」だ。「自分の側」ならたとえ
憲法裁判官であっても聴聞報告書なしに任命を強行する。
中道系野党・正しい未来党によると、文大統領による天下り式の
任命は1日1件のペースだという。
実際に文大統領の知り合いには政府の重要な仕事が与えられた。
例えば弁護士時代の同僚は法制処長となり、また当時の事務長は
公企業の理事に就任した。
文大統領は就任演説で「特権と反則のない世の中を作る」と
語っていたのだ。

文大統領は「準備を終えれば大統領府から出る。
帰宅の時は市場に立ち寄り、市民と対話する」と言っていた。
大統領府が外に出ることを意味する「光化門大統領時代」という
言葉を2回も口にした。しかし
実際は「光化門大統領時代」も「帰宅時に市場に立ち寄る」ことも
なかった。本人の意志の問題だったが、しかしこの構想は文大統領が
「リフォームの費用がかかる」「行政がやりにくくなる」などと
言い訳しただけで終わった。
文大統領は「国民とは随時意思疎通を行う大統領になる。
懸案は大統領自らメディアに説明する」などと言った。その後も
国政における懸案は毎日のようにあふれ出ているが、文大統領が
実際に会見を行ったのはこの2年間でたった3回。しかも会見の際には
逆に「国内の問題については質問を受けない」として記者たちの
質問を遮った。
文大統領に政策の失敗について質問したある記者はネットで
袋だたきにあった。「売国奴」などと人格攻撃まで受けた記者もいた。



文大統領は「重ねて訴えたい。文在寅政権において機会は平等で、
プロセスも公平で、結果は正義になる」と語った。
しかしこの言葉は今、庶民の間では文大統領を戯画化するときに
使われている。政府関係者は巨額の投機をしながら他人の投機は
非難し、偽装転入をしながら他人には同じ理由で懲役刑を言い渡し
刑務所に送り込んだ。
自分たちは隔世贈与をしながら他人に対しては法律を作ってこれを
できないようにし、自分の子供は外国語高校に行かせ他人の子供は
自律型私立高校にも行かせなかった。自分は家を2軒、3軒持ちながら、他人には自宅を売却しろと脅迫した。
自分が作ればチェックリストだが他人が作ったものは
ブラックリストで、自分たちがやったネットでの書き込み捏造
(ねつぞう)は問題ないが、他人がやれば違法だ。
自分たちは自ら監査を行った政府機関の金で海外に出張するが、
他人は法人カードで1万2000ウォン(約1100円)使ったことを理由に
追い出した。
大統領は反日だが、その娘は日本の極右団体が設立した大学を
卒業した。その大学の校歌は征韓論創始者を見習えと歌っている。
この大統領の娘による海外移住とそれに伴って税金が使われた理由は
今も説明されていない。現実はこうだが、
文大統領は就任演説で「公正と正義」を約束していた。

2年前の文大統領による就任演説をあらためて読み返すと、俳優が
舞台で演劇をしているような感じがする。
「馬車が馬を引っ張る」などと説明された所得主導成長や、無謀な
「脱原発」をごり押ししたが、就任演説では
「不可能なことをやるなどと大言壮語はしない」と誓っていた。
捏造された数値で国政の失敗をごまかしているが、就任演説では
「間違いは間違ったと言う。うそをついて自分に不利な世論を
ごまかさない」と約束していた。
これが演劇のせりふでないのなら、この就任演説はいったい
何だったのか。

楊相勲(ヤン・サンフン)主筆
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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