与党、共に民主党が大勝するために小細工した選挙法に盲点があって、それを保守の
未来・統合党に先を越され与党の民主党も追従した。
結果選挙法は何の役にも立たなくなったわけであるが、韓国の選挙って何かおかしい。
選挙法を作った韓国与党、「法を守れ」と言った選管を攻撃
▲外観がまったく同じ共に民主党(上)と共に市民党(下)の選挙遊説バス。
写真=李徳熏(イ・ドクフン)記者
4月15日の総選挙の選挙運動が正式にスタートして二日目だった3日、
与党「共に民主党」は比例党である「共に市民党」と全く同じ動きをした。選挙法上、母政党(母体となる政党)と比例党は厳然たる「別の政党」なので、共同で
選挙運動をしてはならない。だが、これら2政党は「共同会議」「類似ロゴ」など
さまざま小細工を動員して「ワンチーム」(one team)を強調した。
中央選挙管理委員会が過度な小細工にブレーキをかけると、両政党は逆に選管を
非難した。
共に民主党の尹昊重(ユン・ホジュン)事務総長は同日、済州島で行われた
共に市民党との合同選挙対策会議で、
「選管は、選挙運動をする政党と候補者たちの表現の自由を過度に侵害することが
あってはならない」と述べた。
共に民主党と共に市民党はこの前日、政党名のみが違うが、文言や書体、色は
全く同じ「双子バス」をお披露目した。特に数字の「1」と「5」を大きく
強調している。
「1」は共に民主党の選挙区投票記号で、「5」は共に市民党の政党投票記号だ。
選管がこれを「『政党バスに記号を表示しない』という選挙法の規定に
違反している上、『1』と『5』を離して書いて2つのシンボルのように見えるように
したのがなおのこと問題だ」と指摘したため、反発したものだ。
選管が「2つの数字を使ったバスの外観をすぐに変えよ」と通告すると、両党は
「共同コメント」で応酬した。
共に民主党のカン・フンシク報道官と共に市民党のチェ・ユンギョン首席報道官は
「表現の自由を制限する選管の有権解釈で、国民の混乱ばかりが膨らんでいる」とし、選管に対して「誰もが知っている同じ根を持つ衛星政党を誕生させ、秩序を
混濁させた」と言った。
これは、そもそも野党の「未来統合党」が「未来韓国党」を作れるように
許したためにこのようなことが起こったというのだ。
野党はこれについて「そのような選挙法を作っておきながら、今になって
『賊反荷杖』(非のある者が開き直って何の非もない者をとがめること)、
『ネロナムブル』(同じ過ちを他人がすれば責め、自分がすれば見逃すこと)なのか」と言った。
共に民主党は昨年末、与党系の群小政党と一緒に連動型比例代表制導入を骨子とする
選挙法改正を推し進めた。
共に民主党内では選挙法が通過する前から「比例用の衛星政党が出現する可能性が
ある」と懸念する声があった。未来統合党が実際に未来韓国党を作ると、
1カ月後に共に民主党も衛星政党「共に市民党」を結成した。党名の前にはどちらも
「共に」を付けた。
選挙運動が本格化し、選管が「共同選挙対策委の構成は違法だ」と有権解釈を下すと、共に民主党と共に市民党はそれぞれ選挙対策委員会を構成した上で、「共同会議」を
開くという方法でうまくすり抜けた。
「共同広報物を作ることはできない」という規定は、同じデザインのバスで党名だけ
変えることで解決した。
野党も変わらない。未来統合党と未来韓国党も1日、「共同宣言式」を行い、露骨に
共同選挙運動をした。
未来韓国党のウォン・ユチョル代表は両党を「兄弟党」と言った。
選管関係者は「比例党というものが初めて登場したので、ガイドラインを
作成するのは容易でない。現場で発生した個別の事例、各政党の有権解釈要請を
中心に判断を下している」と語った。
崔燕真(チェ・ヨンジン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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