2012年3月27日火曜日

山菜 薬草 イカリソウ


薬草  イカリソウ
分類:メギ科イカリソウ属

分布:北海道(西南部)、本州(太平洋側)、四国、九州
強壮、陰萎、補精、ヒステリー、鎮静といった目的で利用されています。
主に水を用いて煎じたものが利用されていますが、薬酒としての利用も見受けられます。
これは、イカリソウ酒と呼ばれるもので、氷砂糖と焼酎を用いて作られています。
強精及び強壮作用があると言われていて、また胃弱などにも適していると言われています.
見分け方

イカリソウの名前は、花の形からきています。8枚のがく片と4枚の花弁からなっています。
がく片は二重になっていて、外側の4枚は早落ち、内側の4枚が大きくなって花弁と同じ紅紫色になります。
花弁の4枚は細長い管状になっていて、形が錨にそっくりです。葉は、花の終わるころにのびてきますが、
3出複葉で、その1つの小葉はゆがんだ卵形をしています。
イカリソウの仲間には、トキワイカリソウ、ウラジロイカリソウ、キバナイカリソウのほか花に距がないバイカイカリソウ、
ホザキノイカリソウがあります。

採取 
地上部の茎葉を葉のでそろう6月~7月に刈り採り、天日で乾燥し、細かく刻みます。
これが生薬で淫羊霍(いんようかく)です、これは本来中国に産するイカリソウの仲間で「ホザキノイカリソウ」の漢名です。
日本産のイカリソウは、和淫羊霍と呼んだ方が正解です。地上部を薬用としますが、
茎には有効成分が少ないのでなるべく葉を用いるようにします。日本の民間薬として古くから、全草を用いていますが、
効き目は中国産と同じといわれています

薬効 
強壮、強精の目的で、乾燥した地上部の茎葉を1日量8~10グラムに水0.5リットルを加えて、
煎じながら約半量になるまで煮詰めたものをこして、3回に分けて食間に服用します。
粉末にした場合には、1日量3~5グラムを3回に分けて服用します。
神経衰弱、健忘症や強壮強精にもよいとされますが、心臓の悪いひとや胃腸の弱い人は飲まないようにします。
イカリソウの地上部には、イカリインという成分が含まれています。
このイカリインを用いての動物実験では、精液の分泌を促進する働きのあることが確認されています。
また、ホザキノイカリソウは、神経衰弱、健忘症、慢性気管支炎、手足のしびれ、更年期の高血圧症、
小児麻痺症の治療に用いられて1日量3~9グラムを煎用します。
ホザキノイカリソウの根は淫羊霍根(いんようかくこん)といい、腰気(こしけ)、月経不順、ぜんそく、
鳥目などに1日量9~15グラムを煎用します。
イカリソウ酒
一般には、薬酒としての利用が多いようです。イカリソウの乾燥した地上部を刻んだもの200グラムにグラニュー糖を約半量加えて、ホワイトリカー1.8リットルに漬けます。2~3ヶ月後に20ミリリットルくらいを1日2回に分けて服用します。このイカリソウ
 

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