2012年5月25日金曜日

山菜 薬草 オオツヅラフジ


山菜 薬草 オオツヅラフジ

分類 目 : キンポウゲ目 科 : ツヅラフジ科 属 : ツヅラフジ属 種 : オオツヅラフジ S. acutum

学名  Sinomenium acutum (Thunb.) Rehder et Wilson
和名  オオツヅラフジ、ツヅラフジ
オオツヅラフジ(大葛藤)とは、ツヅラフジ科ツヅラフジ属のつる性木本。別名ツヅラフジ(葛藤)。

概要

日本では、本州の関東地方以西から四国、九州、南西諸島に、日本国外では台湾及び中国に分布する。
石灰岩の林縁や路傍に生育する。
落葉性のつる植物で、つるは木質(藤本)。葉は互生、長い葉柄をもつ。
円形または5から7裂し、長さ6~15cm、基部は心形、裏面は帯状白色。
花期は初夏~夏。花序は円錐花序。花は花弁、がく片とも6枚で、白色の小花をつける。果実は6~7mmで、黒く熟す。

生薬として

オオツヅラフジの蔓性の茎と根茎は生薬「防已」(ぼうい)(日本薬局方での定義)であり、
鎮痛、利尿作用などがある。木防已湯(もくぼういとう)、
防已茯苓湯(ぼういぶくりょうとう)などの漢方方剤に配合される。有効成分はアルカロイドのシノメニン(sinomenine)など。
ところが、中国では防已をオオツヅラフジではなくウマノスズクサ科の植物としていることがある。
このウマノスズクサ科の植物の防已はアリストロキア酸という物質を含み、これが重大な腎障害を引き起こすことがある。
このため中国の健康食品や漢方薬には十分注意する必要がある。

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