2014年9月18日木曜日

呪縛社会、南朝鮮

虚しいだろう、韓国社会!法はあっても治めることが出来ない。
奇妙な大統領府、奇妙な社会、奇妙な政府、奇妙な国民資質、呪縛か・・

【コラム】朴大統領が作った常識外れの大統領府

「セウォル号沈没と救助に大統領の直接の責任はない」という人も,大統領府の
奇妙な雰囲気に首かしげる常識に当てはまらない大統領府の習慣が
「セウォル号こじつけ」広げる

旅客船セウォル号沈没事故の真相を究明するための特別法(セウォル号特別法)を
めぐる議論で最も奇妙なのは、遺族と野党が「検察の捜査は不十分だ」と
思っている部分がどこなのかはっきりと言わないことだ。
検察の捜査結果はセウォル号が違法増築・過積載・不十分な貨物固定・バラスト水
不足・運航技術の未熟さで沈没したというものだった。
救助の過程では船長と船員が乗客を放置して自分たちだけで逃げ、海洋警察は
船体内部への進入訓練をしていなかったり、装備を持っていなかったという
捜査結果も発表された。

事故の性格や、明らかになった事実を見れば、それ以上の何かがあるようには
思えないが、さらに特別検事による捜査をし、捜査権・起訴権まで要求するなら、
何が疑問なのかを明確に示すべきだろう。しかし、
誰もそれについては言及せずに、ひたすら「真相究明」を繰り返す。
一部からは「マスコミも捜査対象に入れろ」という声も聞こえてくる。
テレビ放送では事故直後の混乱の中、「全員救助」という誤報が一部で流れたが、
そのせいでセウォル号が沈没したわけではないし、犠牲者が増えたわけでもない。
「なぜマスコミを捜査対象に入れるべきなのか」と聞くと
「捜査して何もなければそれでいいじゃないか」という答えが返ってくるという。
このようなこじつけを見ると、その言葉の裏には、米軍潜水艦衝突説や
国家情報院爆破説などの疑惑を抱えながら、口に出せないのではないかという気が
する。それならば今、
彼らに本当に必要なのは「真相」でなく「うっぷん晴らし」だ。

その「うっぷん晴らし」の対象の中心にいるのが朴槿恵(パク・クンヘ)大統領だ。韓国ではこれまでも大きな災害・事件事故を最高権力者のせいだと考える傾向が
あったが、セウォル号が朴大統領のせいで沈没した、あるいは大統領のせいで
救える人も救えなかったとまで考えるのは行き過ぎだ。
大統領がセウォル号に関して最初に報告を受けたのは午前10時だが、
その時セウォル号は既に90度前後傾いていた。
大統領がセウォル号のすぐそばにいたとしても、それ以上救うことは
できなかっただろう。

それでも大統領がその日、どこで何をしていたかについて、さまざまな話が
飛び交っている。
セウォル号に対する直接的な責任が大統領にあると考えていない人がほとんどだが、気になってはいるようだ。セウォル号特別法というこじつけは、
この広範囲にわたる疑問のおかげでかろうじて生き永らえている。

楊相勲(ヤン・サンフン)論説主幹  朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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