2014年10月28日火曜日

中華のPM2.5

こんなんでは駄目だ、
中華復興の夢なんての、話どころではないわな、火力発電所でも構わないが
石炭を精製して黒煙でなく白煙に持っていく概念はないのか。
やっぱこの国は駄目だわ・・・・

北京市の大気汚染対策、専門家は懐疑的な見方

【AFP=時事】北京(Beijing)市当局は今年、大気汚染対策の一環として
高井火力発電所(Gaojing Thermal Power Plant)の閉鎖を発表した──
稼働50年の同発電所は当局が閉鎖を約束した市内4か所の大規模石炭火力発電所の
一つだが、専門家らは当局のこうした計画で市内の大気汚染が
緩和されるとは考えていないようだ。

発表から約1か月、発電所からは依然として煙が立ち上っていた。
失業する可能性があるにもかかわらず、作業員らは落ち着いた様子で
「別の発電所で働く予定だ」と語り、北京と隣接している河北省に新設の
石炭火力発電所があると説明した。

北京市内では最近、大気汚染物質「PM2.5(微小粒子状物質)」の大気中濃度が
世界保健機関(World Health Organization、WHO)の指針の16倍に上昇。
有害なスモッグの影響で、19日に行われた毎年恒例のマラソン大会では、
数百人がマスクをして出走することを余儀なくされた。また来月には、
アジア太平洋経済協力会議(Asia-Pacific Economic Co-operation、APEC)
首脳会議が開かれ、バラク・オバマ(BarackObama)米大統領や
ウラジミール・プーチン(Vladimir Putin)ロシア大統領などが出席する予定だ。
中国当局は会議開催期間中の工場の操業停止と政府機関の休日を既に決定している。

北京に供給されている電力の約25%は石炭火力発電でまかなわれている。
同市当局は、環境への影響が少ない代替エネルギー源への転換を長期的な
目標として掲げている。高井の石炭火力発電所に近くでは今年、ガス火力発電所
「西北熱電中心(BeijingNorthwest Thermoelectric Centre)」が
稼働を始めたばかり。

ただ、国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)によると、中国国内では
こうした動きと並行して、石炭火力発電所が毎週1か所の割合で新設される見込みと
している。現在建設中の施設は159に上り、また337施設が計画段階にある。

昨年北京市内で大気汚染が最も深刻化した際には、PM2.5の濃度が最大許容限度の
約40倍まで上昇し、住民2100万人の間に反発が広がった。
これに対応して同市当局は2016年度をめどに石炭消費量を920万トン削減する計画を
発表した。

■発電所4か所の閉鎖にスモッグ解消効果なし

李克強(Li Keqiang)首相は3月、全国規模で「汚染との戦い」に取り組むと
明言した。当局者らも「グリーン都市」について相次いで発言し、中央政府は
石炭火力発電への依存削減を確約している。ただ、エネルギー消費量の削減に
ついては確約を避けていることから、専門家らは発電所の閉鎖が北京の環境全体に
及ぼす効果は限定的との見解にある。

スモッグで白くかすんだ北京国家体育場(Beijing National Stadium)、
通称「鳥の巣(Bird Nest)」。中国・北京(Beijing)で(2014年10月10日撮影)。

上海(Shanghai)にある
中欧国際工商学院(China Europe International Business School)で
持続可能性を専門としているリチャード・ブルバッカー(Richard Brubaker)教授は、「スモッグは北京市内で発生している他、市外からも移動してくる。
中国全土に約2200~2300か所ある発電所のうち4か所を閉鎖しても実質的な効果は

なく、その変化に誰も気付かない可能性すらある。発電所4か所を閉鎖すれば
北京のスモッグ問題が解消すると見る向きは多いが、そのようなことは決して
あり得ない」と指摘している。

ブルバッカー教授は、中国経済が発展する上で必要なエネルギーは、30年までに
400%増えると予想されているとしながら、都市化の進行に伴いエネルギー依存が
「爆発的に増加するのは間違いない」と述べた。

また、カギは「エネルギー効率」が握っているとし、
「スモッグがここ数年より悪化の一途をたどっていくのは確かだ。
同じ水準の国内総生産(GDP)を実現するために中国が運転している火力発電所の
数は米国の約2倍だ。効率が非常に低い経済だ」と説明した。

【翻訳編集】AFPBB News

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