2015年7月2日木曜日

中華の野望、AIIBの行方

米国や日本が参加してれば変わったというが、最初から日米の参加は
無いかもしれないと踏んでいたのだろう。
拒否権の代償として巨額の出資金が必要になるだろう、資金集めが最大の
難関だ。出資金を使いこむ訳にはいかなだろう。

中国だけ「嫌だ」がまかり通る特権・・・「日米が参加しないからだ」
「策は弄していない」=中国AIIB関係者  2015-07-01 07:33

中国メディアの新京報によると、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の
設立にかかわってきた中国政府・国家発展改革委員会対外研究所の
張建平主任は、中国だけが同銀行の重要案件の決定で「拒否権」を
持つことになった経緯を説明。日米が加入していたら状況は違って
いたなどの考えを示した。

AIIBは出資比率により案件決定の際の投票権が決まる。
中国の投票権は現状で26.06%だ。
重要案件については75%以上の賛成で可決となるルールで、中国は事実上の
「拒否権」を持つことになった。また、
中国以外に「1国による拒否権」を持つ参加国はないことになる。

新京報は、「中国は拒否権を持っているので、AIIBの決定を独占すると
懸念している国がある」と指摘。
張主任は同懸念に対して「中国は拒否権を獲得するために策を弄した
わけではない」と説明。

さらに参加国が増えれば、現状の参加国の投票権は「希釈される」と説明。
「小国が加入しても影響は何もないが、日本や米国が加入すれば
(GDPが大きいので)出資額が大きくなり、影響が出る」と述べた。

張主任は中国の「拒否権」について「乱発することはない。
中国はAIIB設立という機会を大切にしている。
中国はAIIBを意思決定が民主的な機構にしていく。
協議による管理を進める」と述べた。

張主任は日米の不参加について過去にさかのぼって言及したわけではないが、
中国の“拒否権獲得”は「策を弄したわけでない」と説明した上で、
「日米が参加すれば」と論じたので、事実上は
「日米が参加していれば状況は違ったものになった」との
見方を示したことになる。

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