2016年5月8日日曜日

日本の宮本武蔵を引き合いに出すな・・

ウィリアム・グリフィス『隠者の国・朝鮮』
William Elliot Griffis, Corea the Hermit Nation, Kessinger, 2004.
Corea has no samurai. She lacks what Japan has always had - a cultured 
body of men, superbly trained in both mind and body, the soldier and 
scholar in one, who held to a high ideal of loyalty, patriotism, and 
sacrifice for country. (p. 450)

朝鮮にはサムライがいない。
日本にあって朝鮮に欠けているものは、心身ともによく鍛えられ、兵士で
あると同時に学者であり、忠誠心と愛国心と自己犠牲の高い理想をかかげる
文化的集団である。

韓国のこの頃は慰安婦、その他の反日的報道が少ないよ、電子版で慰安婦の
文字を探すのにこまるくらい・・・
昨年の日韓合意の件もこの頃、批評もないし・・

【寄稿】宮本武蔵と韓国検事の心
地震被害に見舞われている熊本県は宮本武蔵ゆかりの地
長短2本の刀を自由自在に使い分けた日本最高の剣客
選挙法違反を捜査する検事も事件の内容に関係なく厳密な捜査を

総選挙が終わった。予想外の結果に政界は今もざわついているが、
そのためか検察庁の周辺も何かと騒がしい。

選挙前から「選挙が終われば検察は大々的な捜査を始める」といった声が
あちこちで聞かれ、それに伴い
「大企業も幾つか目を付けられている」といった根拠のないうわさも
広まっていた。
今年の初めに検察の組織が大々的に見直され、かつての
大検察庁(最高検察庁に相当)中央捜査部と同じく特別捜査を担当する
部署が新たに設置されたが、そのようなこともあってか
「検察は選挙直後から国民の注目が集まる大規模捜査に着手し、選挙局面の
転換に乗り出すのでは」といった無責任な予測を語る人間も複数いた。

この種のうわさにすぎないものの真偽を確かめるため、捜査を受ける側の
財閥やメディアは手探りのような形ですでに動き回っている。
今回の選挙では当選者の3分の1が選挙法など何らかの違法行為ですでに
捜査を受けており、選挙が終わると検察の家宅捜索も始まった。
この調子だと検察による大掛かりな捜査は当分続くだろう。

犯罪について捜査を行い、犯人を処罰するのは検察にとって本来の仕事だ。捜

査に全力を尽くすのは当然であり、また常にそうあるべきだ。
ただ問題はその相手によってやり方が変わることだ。
検察も内部にマニュアルのようなものがあるだろうし、国民の期待も
あるだろう。
時に検事は刃物を取り扱う「刀使い」と呼ばれることがある。その理由は
よく分からない。
検事の「検」という漢字の読みが「剣」に通じるためという説もあり、また
日本の武士や侍のように、鋭い刀で犯罪者を処断する検察の仕事から
来ているという見方もある。

ちなみに「○○使い」という言葉はあまり良い意味では使われないが、
検事に限ってまんざらでもないのは不思議なことだ。
李明載(イ・ミョンジェ)元検事総長は10年以上前に行った就任のあいさつで
「武士は凍り付くほど寒いときも火に手をかざさない」と語り、検事を刀を
扱う武士に例え、名誉と道徳心を失わないよう訴えたことがある。
このあいさつの言葉がきっかけとなり、検察が「刀使い」と
呼ばれるようになったと思われる。

先日、日本の熊本県で震度7の非常に強い地震が立て続けに発生し、
数十人の犠牲者が出て今なお数千人が避難所で暮らしている。
韓国から近い九州の中心都市の一つで、このように大規模な地震が
発生したことは非常に心が痛い。
ちなみに熊本県は日本で剣聖として知られる伝説の武士、
宮本武蔵(1584-1645)ゆかりの地だ。
武蔵は戦国時代の末期に生まれ、江戸などを転々としていたが、57歳と
なった1645年に熊本城主の細川忠利に招かれ、この地で5年住んだ後に死んだ。
武蔵は晩年に熊本市近郊、金峰山の岩戸で『五輪書』を執筆して日本の
武士道を完成させたことや、また長短2本の刀を同時に使う「二天一流」と呼ば

れる兵法を築いたことなどでも知られている。

大韓民国の検事たちも本当の武士を夢見るのであれば、武蔵のように
長短2本の刀を正確に使い分けてほしいものだ。絶対に許すことのできない
巨悪は大きな刀で厳しく断罪し、何らかの事情があれば小さい刀で正確に
患部だけを切り取らねばならない。
小さな犯罪に大きな刀を振り下ろせば庶民は耐えられないし、大きな犯罪に
小さな刀を使えば法の秩序が崩壊するだろう。

武蔵は一生の間、60回以上も真剣勝負をしたそうだが、1回も負けたことは
なかった。もちろん刀の扱いに優れているだけで必ずしも勝てるとは
限らない。武蔵も戦うべきでない状況では戦わなかったし、戦うときは事前に

周囲の
地形や環境を正確に把握し、有利な立ち位置を先に確保するなど、
完璧な準備をしたからこそ勝ち続けることができた。
検察による捜査も同じだ。
事前に緻密な情報収集と内偵を行って事実関係を正確に把握し、証拠を
しっかりと確保あるいは検討するなどして、捜査を必ず成功に
導かねばならない。
いったん始めれば短期間で終わらせるのがよく、もし操作を行っても
容疑があいまいな場合は直ちに中断しなければらない。

武蔵は死の1週間前、自らの生涯を振り返って反省し、これを21の
教訓として『独行道』という短い文章にまとめて弟子に与えた。
その中には例えば
「自分中心の心を捨て、世の中のことを深く考えるように」
「生涯、欲深いことを考えてはならない」
「命が危険な状況でも名誉と誇りを失ってはならない」といった教えがある。
ただ一人、孤独に人生を歩みながら武蔵が求めてきた武士としての真実の道。

その生涯の結実とも言える言葉には、今の時代を生きるわれわれの心にも
大きく響くものが幾つもある。

崔在卿(チェ・ジェギョン)法務研修院碩座(せきざ)教授
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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