2017年6月28日水曜日

米韓首脳会談、どうですか~ね!?

ムンタンが、いよいよ米国へ首脳会談に出かけましたが、あの逸材と
云われた外交部長官も一緒の飛行機だったらしいが・・・・
ムンタン外交も素人か、通常外相は先に行って調整するものではないのか
行き当たりばったりの外交か、問題が生じれば以降に対策ってか
ムンタン時間が欲しいのだろ、何か一つ成果を挙げて政権を盤石なものに
したいってか、でも、ちょっと早すぎる~~?、日本は今のままでは
何も出来ない

「米韓同盟」の行方に注意を払え 文在寅大統領こそ米に
「斬首」される!? 東洋学園大学教授・櫻田淳

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米韓首脳会談が目前に迫っている。現下、
諸々の報道が伝える米韓関係の「空気」は、相当に険しい。そのことは、文在寅韓国大統領が就任以降に披露した対外姿勢の
3つの基調に因(よ)っている。

 ◆信義を疑う文氏の「対朝宥和」

第1に、文在寅氏は、早速、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備の

サボタージュに走り、ドナルド・J・トランプ米国大統領は、それに
激怒したと伝えられている。
THAAD配備が北朝鮮の脅威に対する処方箋である事情を踏まえれば、文在寅氏の姿勢は、同盟国としての「信義」を疑わせるに
足るものである。

第2に、文在寅氏は対米協調の「具体的な裏付け」を披露すること
よりも、対朝宥和(ゆうわ)の「機運」を盛り上げることに
熱心であるようである。しかしながら、現下、
金正恩朝鮮労働党委員長の体制は、単なる核・ミサイルに依(よ)った
安全保障上の脅威というよりも、米国の価値意識に違背する
「道徳上汚らわしい」ものになりつつある。

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しかも、抑留されていた米国人学生が帰国後に死亡した一件は、
金正恩体制を「残虐な体制」と呼んだトランプ氏の言葉にあわせ、
こうした「道徳上、汚らわしい」体制には誠に峻厳(しゅんげん)な
姿勢を示すという趣旨の「潔癖性」を揺り起こしている。
文在寅氏の対朝宥和姿勢は、その「潔癖性」を思い起こしつつある
米国の世論には受けいれられるのであろうか。

第3に、根本的な点としては、文在寅氏は、トランプ氏が何を同盟国に

期待しているかについて払うべき関心を払っていないようである。
トランプ氏の対日姿勢や対欧姿勢から推察する限り、彼が同盟諸国に
期待するのは、「米国と同じ方向を向きつつ、具体的な対米協力の
方針を打ち出すこと」である。

文在寅氏が、そのような期待に応えようとせず、自分の都合を
訴えるだけならば、トランプ氏の信頼を得るのは難しいであろう。

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 ◆前提は「こちら側」にいること

以上に指摘した米韓関係の軋(きし)みは、仮に米韓同盟の枠組みの
動揺を招くならば、日本を取り巻く安全保障環境の激変にも
結び付くであろう。
第二次世界大戦後、日本の安全保障環境を規定したのは、
憲法第9条と日米安保体制にあわせ、米韓同盟の枠組みの下で日本の
安全保障上の最前線である「38度線」が固定されていたという
事実である。

日本の従来の対韓姿勢は、米国を主軸とする
「西側同盟ネットワーク」中で、韓国が「こちら側」に
あるということを一つの前提にしていた。
韓国が「こちら側」に身を置き、米韓同盟の枠組みの下で日本に
とっての安全保障上の「防波堤」としての役割を果たす限りは、
日本には、総じて微温的にして宥和的な対韓姿勢を取る意義があった。

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日本にとっては、日韓復交以降の半世紀に渉(わた)る対韓政策は、
過日の経済協力の提供から、直近の日韓慰安婦合意や
軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結に至るまで、
「西側同盟ネットワーク」の結束を固める必要に沿ったものでしかない。日本の対韓政策は、対韓政策として独立していたわけではない。
韓国の「反日」姿勢が折々の対韓摩擦をひき起こしたとしても、
それ自体は些事(さじ)に過ぎなかったのである。

ゆえに、日韓慰安婦合意の再考を含む文在寅氏の対日政策方針は、
それが「西側同盟ネットワーク」の結束を乱すものだと
説明できるならば、日本としては何ら懸念に及ばない。それは、
「北朝鮮に対して結束しなければならない時に、なぜ、日本に対して
『同士討ち』を仕掛けているのか…」という批判の十分な
根拠になるからである。
前に触れたTHAAD配備のサボタージュや先走った対朝宥和の姿勢は、そうした批判の根拠を強めるであろう。

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 ◆味方の陣構えを崩せば「斬首」

古今東西、戦場では「敵方」よりも「陣構えを崩した味方」の方が
厳しく処断される。
「文在寅氏の韓国」も、北朝鮮対応に際して
「同じ方向を向いている」姿勢を明確に示さなければ、米国からは
「陣構えを崩した味方」として受け止められるようになるであろう。
そして、「陣構えを崩した味方」の運命が大概、
「斬首」と相成るのも、古今東西の共通事項である。
「文在寅氏の韓国」が直面しているのは、その
「斬首」の危険なのではないか。

仮に米韓関係の軋みが進み、米韓同盟の枠組みがいよいよ
怪しくなれば、日韓慰安婦合意を含む歴史認識案件や竹島に絡む
領土案件のように、従来の日韓関係を彩った大方の議題は、
吹っ飛ぶであろう。
そうした暁には、日本が従来のような微温的にして宥和的な
対韓姿勢を続けるべき理由も消滅する。

「嫌韓」感情が定着した日本世論の一部には、そうした事態を
悦(よろこ)ぶ向きがあるかもしれないけれども、米韓同盟の
動揺や瓦解(がかい)が招く安全保障環境の変化に対する準備は
いまだ済んでいない。
米韓同盟の行方を注視すべき所以(ゆえん)である。

(東洋学園大学教授・櫻田淳 さくらだ じゅん)

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