2017年11月4日土曜日

そもそも国家理念が存在しない国

この「三不」問題おもろいな、立場表明といえども、交渉に
韓国はそのような立場だと発言したのだろうよ。
まあ、韓国が約束を守るかどうはわからぬが、・・・

【社説】「約束」であれ「立場表明」であれ韓国の主権は損なわれた

韓国政府が中国と終末高高度防衛ミサイル(THAAD)関連で合意を
発表し、THAAD追加配備・ミサイル防衛(MD)・韓米日同盟に
否定的な立場を表明したことが問題になっている。
中国外務省がこの「三不」政策を「韓国が『約束』した」と
表現したことに対して韓国外交部(省に相当)が問題提起すると、
中国側は「立場表明」という表現に変えたと発表された。だが、
「約束」であれ「立場表明」であれ、その形式が重要なのではない。韓国の主権事項、それも最も敏感な軍事主権に第三国が
影響を与えたこと自体、既に主権が損なわれいるということだし、
国益を損なう先例として長らく残ることになるだろう。

韓国外交部が問題提起したのにもかかわらず、中国国営メディアは
既に、韓国が「三不」を中国に対し約束したと大々的に
宣伝している。中国外務省報道官は
「韓国が表明した立場を実際に履行するよう望む」と圧力を加えた。中国は今後、THAAD合意を根拠に、事あるごとに韓米同盟に
ケチをつけてくるかもしれない。

米国の動きも尋常でない。
国家安全保障問題担当の大統領補佐官は
「韓国が主権を放棄するとは思わない」と、遠回しに懸念を
表明した。
在韓米軍司令官が
「既存の首都圏防衛システムに防衛資産や能力を追加する」と
言及したことも、韓国政府の「THAAD追加配備を検討しない」とは
異なる見解として受け止められている。
韓米同盟と北朝鮮の核問題への取り組みに重要な意味を持つ
トランプ米大統領の訪韓直前に、このような問題が浮上しているのも不吉だ。

国際情勢はどのように変わるか予断を許さないものだ。しかも、
北東アジアは、世界で最も緊張が高まっている地域で、米中が
激しくぶつかる場でもある。習近平政権が2期目に入った中国は、
今後は慎重を期すよりも力を発揮していくと公言している。
北朝鮮は既に韓国全域を攻撃できるだけの核ミサイルを
保有していると見るべきだろう。そして、
まもなく米国を攻撃できる核ミサイルも保有することになると
見られる。

中国によるTHAAD報復措置で韓国が受けた経済的被害は重要な問題だ。しかし、安保よりも優先すべきことはできない。
経済的被害は韓国に劣らず中国にとっても大きい問題だ。韓国人や
韓国企業も中国の非道な報復により退くつもりはなかった。
だからこそ、韓国政府は少なくとも主権事項だけははっきりとした
原則をもって交渉に臨むべきだった。

外交で主権を守るのは基本中の基本だ。
韓国の主権を守るための戦略的あいまいさは、
強国・大国と渡り合うことができる基本的な手法だ。依然として
北朝鮮と友好関係を維持している国を前に、韓国が自らの主権を
損なってまで身動きが取れなくすることが、将来
どんな逆風となってやって来るか心配でならない。それでも
大統領府はこの交渉を自画自賛している様子だという。
韓国政府は今後、第三国の立場とは無関係に、韓国の主権が韓国の
意思で決定されることを明言する必要がある。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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