2018年5月15日火曜日

文在寅政権1年の実態

このまま行けば、韓国は赤化統一間違いないのでは、最悪の時分
最悪の決断をするは韓国・朝鮮人の民族資質、幾ら統一しても
南北朝鮮はこれ以上発展はない。

【コラム】文在寅政権1年の実態

1年を見守った文在寅(ムン・ジェイン)政権の実態は一言で
表現すれば「政治的確信犯」だった。
ひたすら自分たちの信念に沿い、目をつぶり、耳を塞いで
「左回転」にまい進した結果、良く言えば意志が貫かれ、
批判的に見れば、傲慢で意思疎通ができない状態で暴走した。

演繹(えんえき)的に観察すると、彼らにはいくつかの
基本ルールがある。
▲韓国の保守に対する国民の失望と幻滅を100%活用する
▲朴槿恵(パク・クンヘ)弾劾の気流にできるだけ長く
乗ろうとする
▲盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の失敗を繰り返さない
▲反対勢力を「積弊」として追及する
▲他人には厳しいが自分には寛大である点を気に留めない
▲トランプのめちゃくちゃな振る舞いと金正恩
(キム・ジョンウン)の「核」を利用し、韓半島の統一と
「独立」の機運を高める
▲企業の構造調整を通じ、労働者主導の社会(労営社会)の
枠組みを整える--などの点に要約可能だ。

文在寅政権は発足するや否や、自分たちがしたいことに手を
付け、速やかに効果を上げていると自負しているようだ。
社会は左右対立で分断され、「南南対立」
(韓国内部での対立)は恨みにエスカレートしている。
そんな中で自分たちの支持勢力が優勢な状況をつくり上げた。
左派政策を政治、教育、文化、経済、法律の各分野で
争点化した。
ろうそくデモで突然勢いに乗り、漁夫の利で政権を
奪ったというよりは、とても緻密に準備したように思える。
彼らのスピードと確信は恐ろしく思えるほどだ。

文在寅政権は後退しない。
国会も野党も政治ショーの対象というだけで、相手には
妥協しない。
前職の大統領を2人同時に監獄に放り込んでも平気な人々だ。
米朝首脳会談が成功し、文在寅政権が6月13日の地方選挙で
勝利すれば、彼らをけん制するものは何もない。
野党もメディアも市民団体も「国民の支持」をバックにした
彼らによる遠隔操作になすすべがない。

韓国保守は6月の地方選挙でも文在寅政権の勝利を許せば、
長い休眠に入らざるを得ないだろう。
現政権は少なくとも次期までは政権を維持するはずであり、
計画も人材もシステムも不在の保守はもがき続けることだろう。それこそ左派政権登場からわずか1年で生じた変化だ。
保守・右派は滅んで当然だ。

それでも文在寅政権に二点だけ言いたい。
一つは安全保障、もう一つは経済だ。

現在文在寅政権は「同じ民族同士」という立場で北朝鮮の
支援に突き進んでいる。
我々が望みたいのは、安全保障をみだりに飛び越えて
走るなということだ。
北朝鮮に向くにしても、韓国の自存と独立を最優先に
据えてもらいたい。

韓国がいまだ歩んだことがない道を進むとき、根拠とするのは
経験則だけだ。過去の経験から今日と未来を予想するしかない。忠誠を誓わない勢力を残忍に「破壊」し、家族まで殺害し、
南に対しては「火の海にする」と脅迫してきた北朝鮮の
権力者が「人間的」に描写されると、韓国国民は混乱する。
人権弾圧が横行し、自国民を対象とする死の収容所を持つ
残酷な政権であることを忘れてはならない。

歴史は経験則で成り立つ。北朝鮮は2000年と07年に非核化の
約束を破った。
世界史を見れば、全体主義政権と結んだ平和協定は結局戦争と
領土分割に帰結した。
1939年にヒトラーはスターリンと不可侵条約を結び、
ポーランドを半分ずつ分割したが、2年後にはソ連に侵攻した。1938年にドイツ、フランス、英国、イタリアが平和を
約束したミュンヘン協定の後、ドイツは戦争を始めた。

今我々は北朝鮮の金正恩による真の意図がどこにあるのか、
この間まで韓国を火の海にすると公言してきた金正恩が急に
態度を変えたのはどういう戦略なのかを理解していない。
核がなくなったからといって、北朝鮮による「南の共産化」も
なくなるわけではない。
我々はまず対話はするが、警戒しながら疑う姿勢を
堅持することが常識だ。ところが、
文在寅政権は現在、喜びにばかり浸っている。あちこちで
笑みを浮かべ、口を開けば、民族、和解、平和統一という
言葉が遠慮なく飛び出す。批判的な対北朝鮮行動は
できなくなっている。

経済は静まり返っている。そのうち窒息するかもしれない。
左派系市民団体、参与連帯出身の「船頭」が要職に就き、
大企業をたたいている。
全体的なメッセージは労使の比率見直しであるようだ。
国民を食べさせることが国家の存在理由であるならば、
最低賃金引き上げ、労働時間短縮、ばらまき式福祉を
同時多発的、全面的に実行することはできない。
国を率いる上である程度の確信は妙薬になるが、行き過ぎた
確信は毒になり得る。

金大中(キム・デジュン)顧問
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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