2019年2月23日土曜日

過去100年の成就を基盤に 、日本・中国に成熟した対応を

この記事、元大使か、長々と書いてるが、要は3.1記念日が、
近ずいてるし、これを反日の元凶にしたくないって事か・・・
文大統領に建議したらどうか、すべては文大統領の記念演説に
かかってる。
文大統領も最初模索してた南北共同で記念式典もオジャンになったし
北の刈上げもソウルには来ないし、韓国民衆の手前対日に言及しない
わけにもいかず,かといって甘かれば民衆の反感をかう。
一方過激な対日発言があれば、日本の報復がある。
まだ、国際条約・協定やぶりの韓国政府の対応策が日本に
伝わってこないし、決断の日が近ずいてるわけだ。



【コラム】過去100年の成就を基盤に
     日本・中国に成熟した対応を(1)
2019年02月22日08時37分 [中央日報/中央日報日本語版]

韓日関係がよくない。
累積してきた問題が膨らみ、いまでは軍事摩擦の懸念までが
生じている。
韓中関係は悪いわけではないが、新しいこともない。
中国が崛起しながら周辺に圧力を加える形は続いている。
THAAD(高高度防衛ミサイル)問題も終わったわけではない。
THAAD報復の過程で中国が見せた威圧的な姿と韓国が見せた
消極的な姿は韓中関係の将来を暗くした。

こうした中、「三・一独立運動100周年」記念日が近づいている。
このままでは一年間ずっと反日感情が噴出するだろう。
韓日関係はさらに悪化し、中国は韓国を自国側に引き込む努力を
強めるはずだ。こうした状況は我々の国益にプラスになるだろうか。

過去100年を振り返ることで話を始めよう。
その期間に我々が経験した大きな苦難と類例のない成就が、現在の
韓日中関係につながっているということだ。
100年間ほど中華秩序内にあった朝鮮は「西勢東漸」の歴史の
変化に気づかず、西欧帝国主義をいち早く習得した日本の植民地に
なった。
中国でない勢力に支配されたのは初めてだった。
自主独立に向けた闘争が始まった。
三・一運動が起き、臨時政府が樹立され、独立の努力が組織化した。
解放後、新しい国のアイデンティティーを形成する作業が始まった。
中華秩序の中で中国から導入した性理学に基づいて王朝体制を築いた
朝鮮とは違うアイデンティティーだ。
ところが解放されるとすぐに戦争が起き、韓国は米国と手を握って
北朝鮮、中国と戦った。
その後、韓国は超強大国の米国の同盟になった。
韓国が中国よりも強い国と同盟を結び、中国と絶縁した暮らしを
始めたのも初めてだった。



  ◆市場経済と民主主義に成功した大韓民国

その間、韓国は世界10位圏の経済強国になった。
政治的にもアジア先頭圏の民主主義を築いた。
特に民主化は経済の発展とは違い、外部の支援よりも韓国人自らの
努力と犠牲で成し遂げた。その結果、
市場経済と自由民主主義を同時に発展させた大韓民国という新しい
アイデンティティーが形成された。
中国と絶縁した100年間、初めて中国の文物でなく西欧の文物を
基礎に国を発展させ始めた韓国人は、中国人より政治経済的に良い
暮らしをすることになった。
日本と比較しても韓国は経済的に日本に近づき、政治的には
民主主義の一部の側面で日本を上回った。例えば

韓国の民主主義の躍動性、特に市民社会の役割は日本も
うらやむ部分だ。
世界史で植民地から産業化と民主化を共に達成した例は韓国だけと
いう見方もある。

韓国がこのように変化する間、中国は中国特色社会主義という特異な
理念を堅持しながら経済的に崛起することになった。
1991年の韓中国交正常化は、過去とは全面的に異なる
アイデンティティーを志向する韓国と、
マルクス・レーニン・毛沢東・トウ小平の理念の上に経済を築いた
中国が100年ぶりにまた会う契機だった。しかし
国交正常化以降の韓国の対中政策を見ると、新しい
アイデンティティーが反映された跡は特にない。
人的・物的交流が急成長し、貿易黒字が大きかったため、慣性的に
状況に流されて放任したと見なければいけない。
韓国の対中経済依存度は非正常的に高まった。

ところが中国は国力が強まると、周辺から米国勢力を押し出して
中国中心の秩序を構築しようとした。
韓国はこうした努力の対象だった。
韓国が米国の同盟であり、地理的に中国の政治・経済中心部に
近いからだ。そしてTHAAD問題が発生した。
中国は前近代的な報復をした。韓国は消極的に対応した。
この過程で中国は韓国の対中依存度が中国に有用なテコであることを
確認したようだ。



  ◆中国は米国を追い出して中国秩序を追求

一方、過去100年間、日本は軍国主義に基づいて膨張を追求したが、敗戦国になった。
戦後の日本は平和を標ぼうして国際協力を重視した。
米国の同盟になり、民主主義を発展させ、経済大国になった。しかし
過去の問題に関してはドイツとは違い、過ちを認めないという慣性を
強く見せた。韓日間の過去の問題は65年の国交正常化当時に
繕われたが、韓国が経済的・政治的に成長するとまた台頭してきた。
日本はある程度は応じてきたが、反発し始めた。最近、
安倍政権はこれまで努力するだけしてきたため、これ以上は
振り回されないという態度だ。

いまや日本は韓国に対して防御を越えて反撃も考慮するような印象だ。今年、韓日関係がさらに悪化すれば、日本はその道に進む可能性が
ある。
日本が政治・経済・金融・科学技術領域で反撃すれば、問題は
さらに深刻になるだろう。その場合、
米国が韓国寄りに立つとは考えにくい。中国は韓日の対立を活用して
韓国を引き込もうとする努力を強めるだろう。
こうした状況は国益にプラスにならないため放置できない。
そこで我々は三・一自主精神と過去100年間に成し遂げた
民主主義市場経済のアイデンティティーを思い出し、それに
基づいて周辺国との関係を考え直す必要がある。

まず中国に関して、我々は中国が志向する周辺地域への影響力拡大が
韓国の自主権と自由民主主義、市場経済にどのような含意を持つかを
考慮しなければいけない。
浮上する巨大勢力の動きに逆らえるのかという思考は、
三・一自主精神と我々のアイデンティティーを忘却するものだ。
中国との良い関係は必須だが、自主権を妥協して良い関係を
得ることはできない。



 ◆戦略的に日本と友好関係を結ぶべき

ところが中国は巨大な実体として地理的に隣接している。
また我々は過去に中華秩序の中で暮らしてきた歴史的な由来がある。
我々が自ら努力しなければ、知らないうちに中国という強い磁場の中に引き込まれる。したがって
我々は米国との同盟でバランスを保ちながら中国の求心力に
対応しなければいけない。
これを基本にして未来志向的な韓中協力関係を発展させる必要がある。同時に、過度な対中経済依存を緩和し、我々の弱点を補完しなければ
いけない。
貿易投資を多角化し、対中経済関係を戦略的な観点で扱うのがよい。

日本に関してはもう我々の自主権において問題になる国ではない。
我々と自由民主主義と市場経済価値を共有する国だ。
過去の問題で争っても、現在と未来の我々のアイデンティティーと
自主のためには活用しなければいけない相手だ。
我々が中国との関係を設定していくうえで、日本は米国とセットで
我々に必要な戦略的均衡要因である点を度外視できない。しかし
同時に日本は過去の問題で前向きに対処できない限界を持つ国だ。
我々のジレンマは、このような日本に対して国民感情で対処すれば
日本を戦略的次元で我々の国益に活用するのが難しくなり、過去の
問題で前向きな立場を誘導するのもさらに難しくなるという点だ。

  ◆100年間の成就を基盤に日本・中国に対応を

この問題についても三・一精神と我々の過去100年間の成就から
得た自信で新しい出発点を見いだすことができる。
三・一精神は反日に縛られていなかった。
自主独立を成し遂げ、日本とも友好関係を築き、東洋平和と繁栄に
寄与するという点を明確にした。もう我々は新しい
北東アジア国際政治環境で座標を苦心しなければいけない状況だ。
このため我々は自らこれまでの成就と自信を基盤に感情を抑制し、
未来を志向する成熟した姿を見せる時ではないか自問しなければ
いけない。
日本が過去の問題で言い張れば断固指摘する立場を堅持するものの、

我々が立ち上がって刺激しない度量を見せるのはどうだろうか。
同じ脈絡で日本が戦後の世界平和と発展のために寄与してきた点、
我々の発展を支えた点をそのまま評価する寛大な心と余裕を
見せるのもよい。

我々が冷静に是是非非を判断する成熟度を見せれば、不必要な
韓日関係の悪化を防ぐことができ、日本が過去の問題でさらに
硬直した道に進まないようにする効果もあるだろう。
日本国内には、これまで努力してきたが韓国は評価しないという
情緒がある。
過去の問題が深まるほど日本国内の親韓世論が孤立し、極右保守的な
見方が強まる現象も表れている。新たな接近が求められる。
三・一運動100周年が感情の吐露でなく発想の転換の機に
なればよい。

さらに一歩進んで韓国は東アジアで中国・日本のほか、
米国・ロシア間の平和・和解・協力を促進する独自の役割を
果たすべきだろう。
そして周辺国すべてが韓国を助ける国と考えて尊重しなければ
いけない。
100年前の三・一独立宣言にそのようなビジョンがある。
韓国の外交がその方向に進めば統一の道も少しは容易になるだろう。
中国をはじめとする周辺国は平和と協力の促進者の役割をする
統一韓国を前向きに考えるからだ。

今年一年、韓日関係が悪化して我々の外交的な立場が弱まることが
ないことを望む。
三・一運動100周年が自主・協力・統一の未来に向けた新たな
対日、対中外交の元年になることを期待する。
それが本当の三一精神ではないだろうか。

  魏聖洛(ウィ・ソンラク)/
元韓半島平和交渉本部長/元駐ロシア大使

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