2019年3月24日日曜日

文在寅政権の「真の目的」

なに、韓国の『共に民主党』は50年政権とか、100年政権とか、
宣言したらしいが、この間は半島統一しないのか、統一は100年後か
そう、その間半島南を左派共産独裁主義に洗脳するつもりか
何にせよ、経済問題が先決、経済が困窮してる間は何をしても無駄。



【コラム】文在寅政権の「真の目的」

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権が掲げる
「所得主導成長」
「脱原発」
「雇用政権」など中心的な政策の大部分は、逆風の果てに
漂流している。
口では「引き続き推進」と言うが、副作用を封じ込めることに
あくせくしているレベルだ。
この渦中にあっても、文政権が最後までこだわり続けるものが
二つある。実際、
政権発足後、本当にやったことはこの二つしかないと言っても
過言ではない。
一つは金正恩(キム・ジョンウン)との「平和イベント」で、
もう一つは国民の税金をばらまいて大衆の歓心を買うことだ。一見、
この二つは別の問題のようだ。しかし最終的な目的は同じだ。

現在、世間では「偽りの非核化」に対する懸念が少しずつ
増大している。
文大統領のスローガン「人が先」は、「北朝鮮の人が先」だと
批判されている。
若者の間にも「文大統領は北朝鮮の話が出ただけで理性を
失ってしまうようだ」という否定的な見方が少なくない。
だが文大統領は、非核化がどうなろうと、金正恩との平和イベントは
決して放棄できない。



文政権の支持率は、金正恩イベントと機械的に連動して動いている。
これで地方選挙でも圧勝した。
一度やれば10%くらいは簡単に上がる。
世論調査で文大統領を支持する理由も、金正恩イベント関連のものが
最も多い。
北朝鮮への「太陽政策」は、現政権支持勢力にとっては「聖典」の
ようなものだ。
「経済より南北」という声もあるほどに。ここで誤ると、
支持基盤の離反を呼びかねない。
文政権にとって「北朝鮮」は、安全保障問題である前に、
支持基盤離脱と支持率が懸かった死活的な政治問題だ。

国民の税金をやたらとばらまく文政権のポピュリズムもまた、
支持率という政治的目的に焦点を合わせている。
健康保険の拡大、高校教育の無償化、基礎年金引き上げなどの
福祉政策は、目標年度が次期大統領選の直前にされている。
健康保険など巨額の資金を要する政策は、既存の基金を任期中に
ほとんど使い尽くしてしまう。後は知らぬ、というわけだ。
次期大統領選のときまで気前のいいところを見せることができれば、
それでいい。

国内各市・道に1件ずつ、予備妥当性調査を免除してやって
問答無用な形で税金ばらまき式の土建事業をやろうというのは、
空前絶後の国政原則放棄だ。
予定では24兆ウォン(約2兆3600億円)だが、実際には2倍前後まで
増えるだろう。ひょっとするとこれらの事業の一部は、
着工しただけで完工はしないこともあり得る。それでも、
次期大統領選のときまで工事が続けば、目的達成だ。
メディアが「選挙のための票集め行為」と批判しているにも
かかわらず、韓国大統領府(青瓦台)は、
公式にはあえて否定していない。

「金正恩イベント」と「ポピュリズム」は、どちらも政策ではなく
政治であって、標的は「政権再創出」一点に合わせられている。
文政権発足直後、与党の経験豊かなある政治家は
「文在寅政権は発足するなり、(左派)政権再創出を準備している」と
語った。
青瓦台まで経験したこの人物の目は、文政権が定めた目標と政策が
持つ意味を見抜いたのだ。

政権再創出を望み、計画しない政権は一つもない。
それでも過去の各政権では、政権再創出は任期後半や終盤の
課題だった。
大統領の任期前半、中盤に選挙があるとしても、青瓦台は与党を
内心支援はしても、露骨に乗り出しはしなかった。そういう点で、
まだ満2年にもならない文大統領が来年の総選挙に向けて直接前面に
登場し、露骨に選挙運動をやるというのは、
韓国政治史においても実に異例だ。



他人をたたいた人間は安眠できない、というのが世の常だ。
盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が自殺した後、当時の
李明博(イ・ミョンバク)大統領は「報復されるかもしれない」という

被害意識から逃れられなくなった。
野党よりも自分を悩ませてきた朴槿恵(パク・クンへ)氏にも、
政権を引き渡すため心を砕くほかなかった。ところが、
いわゆる「文在寅士禍(「士禍」は公職者に対する弾圧・粛清)」では

自殺者が4人も発生し、獄中には内閣を立ち上げられるほど人が
あふれ、懲役の年数を合計すると100年を超える。
この現実の中で、文政権が枕を高くして安眠していると言うなら、
それはうそだろう。

もし政権が変わったら何が起こるか、今、小さな予告編が一つ
上映されている。長官が出国を禁止され、青瓦台にも火の手が
及んでいる「環境部(省に相当)ブラックリスト事件」だ。
南北関係、所得主導成長、脱原発などは二の次、三の次の問題に
できる。文政権が追及する真の目的は、
ほかならぬ「政権再創出」だ。絶対的な課題だ。

実際、文政権による左派政権再創出の可能性は、歴代のどの
政権よりも高い。
国政をうまくこなしたからではなく、野党があまりに形無しだからだ。

野党が数年以内にまとまりを見せる可能性も低いように思える。
それでも、相次ぐ失政が呼ぶ「政権交代」の心理的不安は、現政権の
頭上でいつも旋回していることだろう。
実体があろうとなかろうと、不安感は人を過剰防衛に走らせる。
そういうわけで、「半月で3空港建設推進」「2年連続借金棒引き」の
ようなどうしようもないポピュリズムと、
「偽りの非核化」にも目をつむる「金正恩イベント」が、韓国を
どれほど痛めつけることになるのか本当に心配だ。

楊相勲(ヤン・サンフン)主筆
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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