2019年4月21日日曜日

【ソウルからヨボセヨ】「桜解禁」の理由は…

去年の6月だったか、日本の『ソメイヨシノ』と韓国済州島の、
『王桜』がまったく別の品種である事が韓国の林野庁と大学の
合同研究チームがDNAを発表した時、韓国メデイアの嘆きようは今も
脳裏に残ってる。
かってに日本との桜論争を仕掛けて日本がソメイヨシノは人工種で
あり、つまり、日本人が作った桜であると主張しても聞く耳を
もたなかった。
『虚しい・結末』とか『信じられぬ・結末』とかタイトルで、それは
彼らの嗚咽に聞こえるなげきようではあったが・・・・



【ソウルからヨボセヨ】「桜解禁」の理由は…
2019.4.20 11:00コラムその他 外信コラム

桜を背景に撮った写真を確認する韓国のカップル=10日、
ソウル(AP)

韓国の“桜前線”もソウルを通りすぎて北上し、ソウルでは中心部の
小高い南山の桜に市民が名残を惜しんでいる。
韓国でも近年、桜の花見が人気だが、この季節になるときまって
思い出すことがある。
30年以上も前になるがある地方都市から電話があり
「日本の国花が桜ではなく菊というのは本当か?」という。

筆者が韓国の雑誌に
「日本には国花というのはないがあえていえば皇室の象徴の菊が
それにあたる。
だから国会議員のバッジやパスポートの表紙は菊になっている」と
書いたのを見て問い合わせてきたのだ。
日本の友好団体から送られてきた桜の苗木に地元の反日団体が
「日本の国花などケシカラン」と文句を付け処理に困っていたといい、

「これで安心して植えられます」と喜んでいた。

韓国ではその後、「桜の原産地は韓国」という説が出て“桜解禁”に
なった。
韓国原産種もあるということのようだったが、今や全国いたるところ
桜だらけで、いささか植え過ぎだ。

最大の矛盾はソウルの古宮に植えてあった桜は「伝統に反する」と
いって全部引っこ抜いたのに、古都・慶州(キョンジュ)は街路樹を
はじめ伝統を無視して桜だらけにしてしまったことだ。
あれはあれで実に壮観だし素晴らしいが筆者はどうも落ち着かない。
いや「桜に罪はない」のだからあれでいいか。(黒田勝弘)

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