2020年3月30日月曜日

うその「ゲームスペック」が火を付けた憤怒

韓国の今回の総選挙で政党がいくつ存在するのか知らないが、この正義党も前科者が
多いほうの政党だ。
この候補者、女性かそれも名門といわれる梨花女子大、ネットの
オンラインゲーム界出身で名前を売り国会議員に立候補とは・・・・・
年齢は今回の候補の中で一番若いのが25歳だから、25歳以上~~か
この年齢でもうすでに権力・もろもろの悪癖は民衆民族資質、
 
【コラム】うその「ゲームスペック」が火を付けた憤怒

正義党の比例代表公認候補決定に若者たちは激しく怒った。
ゲームを楽しむ若者ほど、怒りは激しい。今回の総選挙で正義党の比例代表名簿順位
1位の座をつかんだリュ・ホジョン氏のせいだ。
若者層が多く利用するインターネットコミュニティーでは、リュ氏の過去を批判する
書き込みに数百件ずつ「推薦(いいね)」が押され、リュ氏が運営する
ユーチューブチャンネルにも激しい批判の書き込みが相次いだ。

リュ氏はオンラインゲーム「LoL(リーグ・オブ・レジェンド)」の
「BJ(インターネット放送の進行役)」出身だ。
このゲームは、昨年末に行われた世界大会の決勝で最高同時視聴者数が4400万人に
達するほど人気が高い。
女性BJはたびたび「女cam」という見下した表現で呼ばれることもある。実際に女性はゲーム界で長きにわたり、男性を当てにする客寄せパンダにすぎなかった。
梨花女子大eスポーツ同好会で活動し、有名になったリュ氏は、こうした差別を
打開しようと労働運動に尽力したとの評価を受けており、今や国会議員の座を
狙っている。

しかし、その名声には致命的な欠陥がある。
リュ氏は2014年「代理ゲーム(ゲームの代理プレイ)」を知人に任せ、ランクを
上げて摘発されたことがある。
女性ゲーマーとして名声を博していた頃、交際していた男性などに自分のIDを貸し、
実際の実力より高いランクを達成していた。
さらにリュ氏はこの騒動が発生する数か月前、ゲーム専門メディアのインタビューで
「男子学生には『女子学生はゲームができない』という偏見があるようだ。
女性が(ランクに比べて)ほんの少し下手でも『代理ゲーム(でランクを
上げてもらった)』と断定してくる」とも話した。うそと偽善の連続だった。


リュ氏は当時、この事実が明るみに出ると、謝罪文をインターネットの掲示板に
掲載し「直ちに同好会の会長を退く」と明らかにした。
ゲーマーの大多数は誠意を感じられなかった。謝罪文を掲載した2か月後、
同好会の会長だと言って、あるメディアのインタビューを受け、その後も自身の
高いゲームランクを履歴書に書いてゲーム会社に就職し、インターネット放送を
担当するなどゲーム界での活動を続けた。
リュ氏は今月13日、「誤った判断によって実力に遭わないランクを手にした
過去の日々が恥ずかしく、練習して後に高いランクを獲得した」として
「履歴書に書いたランクは実際の私のランク」と釈明した。

正義党は15日、全国委員会を開いてリュ氏を再信任することを決め、リュ氏は16日
「比例代表の順位1位として任務を全うしたい」と回答した。
リュ氏が公認候補に決まったことは、若者層の怒りにむしろ油を注ぐ結果となった。
ゲーマーたちは連日「ゲームに関するスペックで比例1位の座をつかんだが、
ほかでもないそのゲームによって大衆を欺いた」
「『それでも国会議員になってやる』ということなのか」と怒りを
抑えることができずにいる。

若者たちが群小政党の一人の政治新人に対してひどく憤慨しているのは、
現実世界だけでなくコンピューターの世界さえも不公正な社会だということを
感じたからではないだろうか。不正を犯した人間がまともな反省もせずに高い地位に
上り、それに追従する勢力はあらゆる論理を動員してその人間を擁護する。
どこかで何度も見た場面だ。

キム・サンユン・スポーツ部記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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