2012年3月8日木曜日

山菜 薬草 ヤブカンゾウ

ヤブカンゾウ
  ユリ科  別名  忘れ草
生薬名
  金針菜(きんしんさい)
  眠れないときは根の煎液が有効。
万葉集(771年)に忘れ草として登場、日本人に長く親しまれてきたのがヤブカンゾウ。
元は中国原産で有史以前に日本に、渡来し全国にひろまる。
花蕾や若葉はことにおいしく、憂いを忘れてしまうことから、和名抄では忘憂(ぼうゆう)という名で紹介。













分布  
  全国
生育場所
  日当たりのよく、風とうしのよい斜面に多い。
見分け方
  春早く刀のような形をした、葉が向かい合わせになって顔をのぞかせる。
  葉は3~4cm、長さ50~60cmの大形の広線形に伸長、
  若葉は縦に二つ折れのように見えるが、伸びが止まる頃には平らになる。
  8月に1メートルほどの花茎を出し、先端に10cmほどの黄赤色の花を数個つける。
  八重先で種子はつけない。
  根は数本、束になっており先に丸い玉がついている。
似た仲間
  一重先のノカンゾウも同様に利用できる。
食用
  春伸びだした若芽を根元から掘り取るぐらいのほうが柔らかくておいしい。
  ゆでて水にさらし、おひたしや、和え物に、ソテーにむく。
  蕾や花はゆでて酢の物、和、洋、中とどんな料理にもむく。
  花蕾をゆでて、日干しにしたものを金針采と呼ばれ中華料理の素材として市販されている。
薬用
  熱さましとして、乾燥した蕾を1日量15gを600ccを半量に煮詰め食間3回に分服する。
  根10gの煎液を同様にしたものを飲むと、安眠を誘う。  
  


   
 

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