2012年8月23日木曜日

薬草 薬用植物 ハトムギ



薬草 薬用植物 ハトムギ

分類 イネ目 イネ科 ジュズダマ属 ジュズダマ 変種 ハトムギ

和名 ハトムギ
英名 Job's tears; Adlay

ハトムギ(鳩麦、Coix lacryma-jobi var. ma-yuen)はイネ科ジュズダマ属の穀物。
ジュズダマとは同種で、栽培用の変種である。
ハトムギ粒のデンプンは糯性であり、ジュズダマは粳性である。
中国南部からインドシナ半島にかけての原産とされる。植物分類ではトウモロコシに近い。
生育期間は160日前後で、そのうち登熟に30日程度必要。花期は8~10月、9月~10月に果実を
採取し、果皮と種皮を取り除き日干しする。

日本での栽培
日本への伝播には諸説あり、奈良時代とも江戸時代とも言われている。
享保年間には薬用として栽培されていた。
牧野富太郎によると、日本へは中国から伝播したとされるが、形態的、生態的に朝鮮半島原産

に類似しており、DNA分析によっても日本と韓国在来品種の違いはほとんどなく、
朝鮮半島を経由して伝播したと考えられる。
C4植物であるが、耐湿性があり、1981年水田利用再編対策の特定作物として認められた事を
きっかけとして、水田転作作物として栽培されている。
安定的な品質と収量を確保するためには、圃場の水はけが悪かったり、潅水できないため土が

乾燥する条件は適さない。10a当たり収量は200Kg~300Kg。


利用
漢方や民間療法では、皮を剥いた種子を?苡仁(よくいにん)と呼んで薬用に用いられ、
いぼ取りの効果、利尿作用、抗腫瘍作用などがあるとされる。
漢方では?苡仁湯などに使われる。また、ハトムギ茶やシリアル食品などにも利用される。
ハトムギエキスは皮膚に塗布すると、保湿作用、美白作用があることが知られており、
基礎化粧品に配合されることも多い。

5日ほど日干しした、果実を鍋で炒ったものを、30分~40分煮出ししてのむ。
滋養強壮によい。

注意点
妊娠中は、禁忌とされる。
ハトムギを含む飲料、食品の摂取は避けるのが望ましい。

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