2012年8月24日金曜日

薬草 薬用植物 ひまわり





薬草 薬用植物 ヒマワリ

分類 キク目 キク科 キク亜科 ヒマワリ属 種:ヒマワリ

和名 ヒマワリ(向日葵)
英名 Sunflower
ヒマワリ(向日葵、学名:Helianthus annuus)はキク科の一年草である。
日回りと表記されることもあり、また、ニチリンソウ(日輪草)と呼ばれることもある。
種実を食用や油糧とするため、あるいは花を花卉として観賞するために広く栽培される。
ヒマワリは夏の季語である。

種子を軽く炒って食べると滋養によい。
種子から採取した油は良質で、食用、灯火用、石鹸材料につかわれる。

特徴
原産地は北アメリカ。高さ3mくらいまで生長し、夏にかなり大きな黄色の花を咲かせる。
大きな1つの花のように見えるが頭状花序と呼ばれ、多数の花が集まって1つの花の形を
作っている。
これは、キク科の植物に見られる特徴である。
外輪に黄色い花びらをつけた花を舌状花、内側の花びらがない花を筒状花と区別して呼ぶ
場合がある。
和名の由来は、太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回るといわれたことから。
ただしこの動きは生長に伴うものであるため、実際に太陽を追って動くのは生長が盛んな
若い時期だけである。
若いヒマワリの茎の上部の葉は太陽に正対になるように動き、朝には東を向いていたのが
夕方には西を向く。日没後はまもなく起きあがり、夜明け前にはふたたび東に向く。
この運動はつぼみを付ける頃まで続くが、つぼみが大きくなり花が開く頃には生長が止まる
ため動かなくなる。
その過程で日中の西への動きがだんだん小さくなるにもかかわらず夜間に東へ戻る動きは
変わらないため、完全に開いた花は基本的に東を向いたままほとんど動かない。
なお、これは茎頂に一つだけ花をつける品種が遮るもののない日光を受けた場合のことで
あり、多数の花をつけるものや日光を遮るものがある場所では必ずしもこうはならない。
北海道の標準播種期は5月上旬であり、霜や氷点下の気温にも耐性はある。
種は長卵形でやや平たい。種皮色は油料用品種が黒色であり、食用や観賞用品種には
長軸方向に黒と白の縞模様がある。




利用
ヒマワリ油
種は絞って搾油されヒマワリ油として利用される。
ヒマワリ油には不飽和脂肪酸が多く含まれる。1990年代までリノール酸が70 - 80%、
オレイン酸が10 - 20%のハイリノールタイプが主流であったがω-6系列の脂肪酸である
リノール酸の発ガンや高脂血症、アレルギー等との因果関係が報告されるにいたり、
リノール酸が15 - 20%、オレイン酸が40 - 60%の中オレインタイプのNuSun品種が伝統的な
交配育種法により育成され、2000年以降は主流となっている。煎って食用とすることができる

。乾燥した種子を用いる生薬名は「向日葵子」(こうじつきし)。また、ペット(ハムスター

、小鳥など)の餌に利用される。
ディーゼルエンジン用燃料(バイオディーゼル)として利用する研究も進められている。




除染効果
ヒマワリはカリウムなどと共に性質が類似するセシウムを吸収する性質を持つことから、
原発事故などで放射能汚染された土地に植えたら除去できる(ファイトレメディエーション)

という説が流布しているが、そのような効果は認められていない。
そもそも、一般的に植物にとって必須元素であるカリウムの吸収が放射性セシウムの
除染のために価値がある程大きいのであれば、ヒマワリの生えた後の土壌は極端に
貧栄養化しているはずである。
また農林水産省は「ヒマワリはセシウムの吸収率が低く、除染に極めて長い時間がかかるため
実用的ではない」としている。

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