2015年5月30日土曜日

H・N・アレン『朝鮮見聞記』 H. N. 알렌 지음, 신복룡 역주, 조선견문기, 집문당, 1999

H・N・アレン『朝鮮見聞記』
H. N. 알렌 지음, 신복룡 역주, 조선견문기, 집문당, 1999.
조선 사람들은 음모의 명수이며 어머니의 젖꼭지를 물고 있을 때부터 음모를 꾸미기 좋아하는 것 같았다. 이런 음모의 결과로서 진보적인 관리들이 종종 미국 공사관으로 피난하곤 했다. (p. 201)
朝鮮人は陰謀の名手で、母親の乳首に吸いついているときから
陰謀を企むことを好むらしかった。
こうした陰謀の結果として、進歩的な官吏たちがたびたび米国公使館に
避難して来た。

【寄稿】韓国を遠ざけ中国に対抗する安倍日本

韓中日が自己矛盾の罠から抜け出すには
日本、中国の圧力受け米日同盟・防衛力を強化
安倍首相の歴史観は韓日を引き離そうとする中国の戦略に合致
2国間の率直な対話で悪循環の輪を断て

北東アジア諸国の間で、経済的な依存度が高まっているにもかかわらず
政治・外交面では対立が続いている状況を「アジア・パラドックス」と呼ぶ。
だが、韓中日の3カ国は近ごろ、意図せずして自国の戦略的利益に反して相手に
利益をもたらすという外交の矛盾に直面している。

中国は2010年以降、攻撃的な海洋戦略を推し進め、
尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる領土問題を前面に掲げて安倍晋三政権に
圧力をかけている。12年以降は安倍政権の歴史修正主義を批判するなど
日本への非難を一段と強めている。

中国のこうした強硬な態度に脅威を抱いた安倍政権は、戦争ができる
「普通の国」化を急いでいる。具体的には、中国に対する力のバランスを
取り戻すため米国との同盟を強化すると同時に、防衛態勢の強化に向け
平和憲法の足かせを徐々に外している。
その代表的なものが集団的自衛権の行使容認だ。日本に対する中国の
圧力と強硬な姿勢が、結果的に安倍政権が追求する日本の「普通の国」化を
後押しする格好になっているのだ。
中国はこうした矛盾した状況を踏まえ、近ごろ日本への圧力のレベルを
調節しようとする様子を見せている。

安倍首相は、強い日本をつくるため戦後体制から脱却すべきだという
大義名分を掲げ、平和憲法秩序からの離脱を叫ぶ一方、美しく誇らしい国に
すると言って日本のネガティブで恥ずかしい過去から努めて目を背けている。
慰安婦を強制連行していないと主張し、本質から外れた都合のいい解釈に
固執している。
歴史問題で日本を悩ませる韓国に対し、民主主義や市場経済などの基本的価値を

共有する国ではないと規定したのも安倍政権だ。

中国と韓国が安倍首相の歴史認識に反発することは十分に予想できた
ことだったが、安倍首相はアジア外交の正常化よりも日本の「普通の国」化と
いう目標を優先的に進めている。
歴史問題の束縛から抜け出そうとする強い意志を持たない安倍首相の姿勢は、
結果的に中国と韓国の距離を近づけることになった。中国に対抗するため
戦略的に韓国を抱き込む必要のある安倍政権が、逆に友好国である韓国を
中国の方に押しやるという矛盾が生まれているのだ。
韓日関係の回復を望む米国が、安倍首相の歴史観に懸念を隠そうとしない
理由がここにある。

中国は、米日同盟も韓米同盟も盤石だということを知っている。一方で、
歴史問題をめぐるあつれきを抱える韓日を引き離すのはさほど難しくないと
いうことも知っているため、歴史問題での対日共闘を韓国にさかんに
呼び掛けている。
韓国政府は中国側に立つことを決めたわけではないものの、安倍政権を
信じられないがゆえに常に日本批判の急先鋒に立っている。
そんな状況のため、韓日関係の改善の必要性は自覚しているものの、
日本がまず謝罪し、反省しない限り自分から近づこうとはしない。結果的に、
韓国は韓日を引き離そうとする中国の戦略にはまってしまい、米日から
中国寄りと見なされているのだ。

韓中日は、過ちと責任は自国ではなく相手国にあると非難しながら、実際には
自らの戦略的利益に反する結果を生むという矛盾に陥っている。
これを避けるには、まずは自国の戦略の優先順位がどこにあるのかをはっきり
認識する必要がある。
自らの言動がもたらす影響を正確に把握した上で行動する「目測力」が重要だ。

結果的に相手に利益をもたらすという矛盾を脱するには、2国間の率直な対話を
拒むべきではない。
互いに顔を突き合わせ、相手に対する懸念を堂々と述べると同時に、共通の
関心事に対する協力を強化してこそ、悪循環の輪を断ち切ることができる。
2国間の対立は仕方のないことだという認識の枠に閉じこもるのではなく、
韓中日による三角協力をできるだけ早く復活させることこそ、自己矛盾の
罠から抜け出す近道だ。

朴喆煕(パク・チョルヒ)ソウル大日本研究所長(国際大学院教授)
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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