2015年8月2日日曜日

韓国の産業

韓国の産業は、一種の組立産業と云うか、製品の外観は国産化もしれないが、
中身を総合的に見れば、そう言わざるを得ない。
日本から部品や素材の輸入がへったと喜んでいたが、逆に中華から
増えたらしい・・、これだけ見ても・・、まだ自国で部品や素材の生産を
やろうとしない、概念が無いのか、向上心がないのか、来るべきものが
きてしまったのだ、目先の数字のみ執着するから・・・

【社説】強い産業が全くない…来るものが来ているのか=韓国
2015年07月31日11時42分 [韓国経済新聞/中央日報日本語版]

韓国の主力産業が全て揺らいでいる。
半導体・自動車・鉄鋼・造船など今日の大韓民国の経済を作った代表業種が、
ほとんど例外なく販売不振と競争激化に苦戦している様相だ。
韓国のIT産業の代表ランナーに挙げられるサムスン電子さえも昨日発表した
4-6月期の実績はそれなりに無難だったが、期待には及ばないという分析が
多い。売り上げと営業利益がいずれも1-3月期よりは改善されたが
前年同期比ではそれぞれ7.3%、4%減少した。

 特にスマートフォン事業を担当するIM事業部門の営業利益は昨年同期より
37.5%も減少し、憂慮をもたらした。
半導体部門が比較的善戦したがスマートフォンやLCDテレビ・PCなどの
需要が減っており7-9月期も大幅の実績改善は難しいという展望が優勢だ。

その上、半導体市場もこれからは容易ではないと思われる。
世界1位の半導体企業である米国インテルが5位企業の
マイクロン・テクノロジーと手を組んでNAND型フラッシュメモリーよりも
速度が1000倍速い次世代の半導体メモリーの生産に参入すると
明らかにしたからだ。
半導体生産2位の企業であるサムスン電子はもちろん4位の
SKハイニックスにとっても脅威となるニュースに違いない。
サムスン電子とともに代表的なIT企業であるLG電子もやはり
スマートフォンやテレビなどの販売不振の余波で営業利益が前年より
60%も減少する「アーニング・ショック」水準の4-6月期実績を発表した。

半導体とともに2頭立ての馬車と呼ばれる自動車も、輸出・内需ともに
不振から依然として抜け出せずにいる。
5社の自動車メーカーの4-6月期の輸出量は80万9643台、
輸出額は114億8676万ドルで前年同期比それぞれ0.2%と3.9%の
減少となった。現代(ヒョンデ)自動車と起亜自動車の4-6月期の
営業利益も1兆7509億ウォンと6507億ウォンで、それぞれ前年同期比
16.1%、15.5%減少した。

鉄鋼産業もグローバル景気の低迷と原材料価格の劣勢、値段が安い中国製の
鉄鋼材による競争激化で困難を経験している。
今年に入ってから5月までの輸出は金額基準で11.3%、
物量基準で0.2%減った。
造船3社が海洋プラント事業の失敗で4-6月期に4兆7500億ウォンもの
赤字を出したというニュースは暗鬱なだけだ。
大宇(デウ)造船とサムスン重工業は創業以来最大、現代重工業は7四半期
連続の赤字だ。

大韓民国にはしっかりとした強い産業が1つもないという話が出てくるのも
無理はない。輸出は今年に入ってからずっと下り坂で、内需もやはり
MERSの影響から抜け出しているというが、依然として振るわない。
今年の下半期の展望も良いところはなく、今年の成長率は3%台どころか
2%台中盤にも達するのが困難だという懸念が高まっている。

巷間で飛び交う「2017年危機説」がもっと早く現実化するかもしれないと
いう声まで聞こえてくる。
2017年危機説は米国の金利引き上げ、中国の経済停滞、円安の加速化、
家計負債の累積などの要因が景気サイクル上の短期的な底になる
2017年頃に同時多発的にあらわれて韓国経済に大きな危機が訪れる
恐れがあるという仮定だ。ところが最近、
主力産業がともに振るわない姿を見せると、その危機がさらに前倒しに
なるかもしれないという話が出ているのだ。
企業らは内憂外患に苦しめられているのに規制緩和は遅々として進まず、
各種の経済活性化法は国会先進化法に足をとられ、奇薬もないために、
こういう話が出るのだろう。
その上、政党と国会議員は関心と言えばひたすら来年の総選挙しかない。
危機はすでに私たちのそばに大股で近づいているのかもしれない。

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