2016年12月8日木曜日

聴聞会、韓国・朝鮮人の品位

ちらっと、日本のテレビも聴聞会のシーンを流してたが、聞く処によれば
怒号、ヤジが飛び交ってこの財閥のトップ達も大声で反論したりと、あまり
外には見せられるもので無いらしいが~~~
かって10年ぐらい前日本の政権を握っていた野党が見せた、愚かな
政治ショーの類ではないのか~~、真実の追及では無くスキャンダルを
暴くような・・・・

【萬物相】聴聞会の品位

7日付の韓国紙朝刊は、大半が1面に同じ場面の写真を掲載した。
朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人、崔順実(チェ・スンシル)被告の
国政介入事件をめぐる国会の6日の聴聞会に証人として出席した
財閥のトップたちが、手をさっと挙げている姿だ。

「全経連(経済団体の全国経済人連合会)の解散に反対する人は手を
  挙げてください」という議員の求めに応じたのだ。

手を挙げたトップのうち、最年長者は79歳、その次は71歳。質問した議員の
父親ほどの年齢だ。
法の下では平等だというが、こんな風にしかできなかったのかと思う。
「はい、いいえで答えてください」と叱りつける議員の姿に、見るに
忍びないとの声もあった。

サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は「恐縮だ」「申し訳ない」

を連発し、重要な答弁を避けた。
これには批判もあったが、同情も寄せられた。議員たちにさんざんなことを
言われたためだ。
「知恵をめぐらせるな」
「(サムスンの)社員に弾劾されるだろう」
「サムスンの入社試験に落ちそうだ」…。
権力がCJグループのオーナー経営者を強制的に引きずり下ろしたことに
憤慨していた議員たちが、「経営権を譲ってはどうか」とさえ言ったのだ。

7日の聴聞会では、とても口にできないような発言も飛び出した。
2014年の旅客船「セウォル号」沈没事故当時に大統領秘書室長だった
金淇春(キム・ギチュン)氏が、遺体の引き揚げに反対したとの疑惑を
野党議員が提起したときだった。
議員の発言をそのまま書くとこうだ。
「金淇春証人、あなたは死んでから天国に行くのは簡単ではないようです。
  たくさん反省してください!」

金淇春氏にも相当な責任があるのかもしれない。
それゆえ世論の批判を受けているのも事実だが、
「地獄に落ちろ」と言わんばかりの呪いを浴びせるのはやりすぎだ。
国会議員を含めた国民ができる限界は、法的な審判だ。

聴聞会で、証人たちは「侮辱的な発言で国会の権威をおとしめれば
告発されることもある」という警告を受ける。だが、
実際に侮辱的な発言で国会の権威をおとしめているのはほとんどが
国会議員だ。
疑惑を持たれている財閥や権力者を面と向かって侮辱し、ののしれば、
喜ぶ支持者もいるかもしれない。だが

多くの人は、議員が巧みな質問で証人の秘密と真実を明らかにした時に
一層の痛快さを覚える。

1954年、マッカーシー議員が主導した米議会上院の陸軍聴聞会は、世間で
最も有名な聴聞会に挙げられる。
聴聞会を通じ、米陸軍内部で暗躍していた共産主義者をえぐり出した
ためではない。反対に、
人身攻撃や暴言、怒号で米国社会を脅してきた当代の権力者、
マッカーシー議員が陸軍側弁護士の一言で政治的致命傷を負ったためだ。

「もう少し礼儀をわきまえるときではないですか?


あなたには人格もないのですか」。力を手にしているとき、品位を保って
こそ美しい。

鮮于鉦(ソンウ・ジョン)論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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