2017年4月17日月曜日

「米国には北朝鮮を攻撃する度胸も国力もない」~~

北朝鮮と云う国を、日本から日本人が見て不思議に思う事は、核開発にも
ミサイル発射にも金が居るし、先進技術もいるが南鮮と同族、それほどに
能力があるとは思えないが、聞く処によれば、中華人民軍の瀋陽軍区が
支援してるみたいな話をきく、この軍区は、習近平とは
対立しているらしいが、核燃料、石油、ロケット固形燃料とか
作れるはずはない。
電子部品は欧州から中華へ、其れから北へと渡るらしい
すべては闇から、瀋陽軍区へそして北朝鮮へと流れいくのだろう。

「米国には北朝鮮を攻撃する度胸も国力もない」
「核関連施設を狙った『歯を抜く』措置は黙認」 多様化する中国の
 対北世論 
 
前世紀に日本が建設した2つの橋が、中朝の“絆”を象徴していた。

国境の鴨緑江で隔てられた中国遼寧省丹東と北朝鮮新義州を結ぶ
「中朝友誼橋」。
ライトアップが始まった午後6時すぎ、歴史的遺構のようなたたずまいで沈黙していた全長約940メートルの鉄橋が別の顔を見せ始めた。

「ガガガ」。大型トラックの車列がエンジン音のうなりを上げ、
ベルトコンベヤーに乗せられたように橋の上を数珠つなぎで北朝鮮へ
向かっていく。
日用品や建設資材などを載せたトラックの数は1時間で約60台。
翌日午前には200台以上が対岸に渡った。

友誼橋の100メートル下流には、もうひとつ橋がある。川の上を
半分ほど渡ったところで突然途切れ「断橋」と呼ばれる。
朝鮮戦争時の1950年11月、中国から北朝鮮への重要な
支援ルートとなっていたこの橋を国連軍の米爆撃機B29が攻撃し、
北朝鮮側の橋が崩落した。

その後、残された橋を中国側が愛国主義教育のために改修し、橋上の
パネルには「米国侵略者」の蛮行として当時の写真が飾られている。

「中国と北朝鮮は同じ社会主義国の仲間だ。
米国には北朝鮮を攻撃する度胸も国力もないさ」。
米国によるシリア空爆の前日、丹東市の初老のタクシー運転手は
米国や日本への敵愾(てきがい)心をあらわにした。

(2/3ページ)

「小日本(シャオリーベン)(日本の蔑称)や韓国はアジアの国だ。
米国を頼っても何の役にも立たないぞ」

丹東市民の親北感情の由来は、歴史的な経緯だけではない。
中朝貿易の7割以上を担う丹東には北朝鮮の物産店やレストランが
あふれ、閉ざされた独裁国家への好奇心を抱く観光客を引き寄せてきた。丹東を外貨獲得の窓口としている北朝鮮とは経済的な相互依存関係に
ある。

ただ中国世論は複雑だ。インターネット上では
「金三胖(金家の3代目の太っちょ)」が金正恩朝鮮労働党委員長の
代名詞となり、その強いリーダーシップが尊敬を集める
プーチン露大統領との落差は大きい。
金正男氏殺害事件も「北朝鮮が異質で恐ろしい国という印象を急速に
広めた」(北京の政治学者)といい、負のイメージに追い打ちをかけた。

中国経済は地域や業界ごとに状況が大きく異なることから
「まだら模様」と表現されることが多いが、中国の対北世論もまた、
まだら模様だ。擁護論と批判論を両端にしたグラデーション(濃淡)は、朝鮮半島研究者の中にも存在する。
こうした世論の多様化そのものが、当局が対北政策の幅を広げるための
下準備だと指摘する声もある。

(3/3ページ)

中国は朝鮮半島の「非核化」と「安定」の両立を目指しているが、
実態は安定を優先してきた。
民主主義陣営の米韓に対する「緩衝地帯」が必要であり、北朝鮮の
政権崩壊は難民の発生など中国東北部の不安定化につながるとの判断だ。

一方、北朝鮮の核・ミサイル開発の進展により「非核化」の優先順位が
上がったと分析する研究者もいる。

米国による北朝鮮への武力行使が現実味を帯び、日韓では核武装論も
くすぶる。
核施設の事故による放射性物質拡散への懸念も根深い。
中国にとって北朝鮮の核開発が「潜在的脅威」から現実のリスクに
なりつつあるためだ。

ある中国人研究者は「米国の外圧」を利用して中国当局が対北政策を
転換させようとしていると指摘し、こう大胆に予測する。
「表面的には武力行使反対を唱え続けるが、核関連施設だけを狙った
限定的な『歯を抜く』措置は黙認する」

もっとも習近平指導部は今年秋、中国共産党の最高指導部メンバーが
大幅に入れ替わる党大会を控え、周辺国の混乱は極力避けたいのも
本音だ。
トランプ、金正恩という「不確実性」の高い両政権のはざまで、
中国側が導き出す「解」の不確実性も高まっている。

(中国総局・西見由章 にしみよしあき)

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