2017年6月25日日曜日

「歪んだ母情」の国、法治無視の慰安婦像もいわば「歪んだ愛国心」

昨日6月24日、ソウルでTHAADのデモが6千人規模であり、
米国大使館を取り囲み反対を叫んだそうな・・・・
歪んだ民族情緒と云えば、これほど歪んだ現実はないわ~~な。
民衆が米国大使館前での狂奔を裁判所が許可したとか、放置主義と
云うより、無法主義、まァすべてが歪んでる訳だが、最大に感じる事は
すべてが北の扇動・工作とは気がつかないのか~~??、それとも
共産主義・独裁主義に許容するのか・・・・・・・・・・・

「歪んだ母情」の国、法治無視の慰安婦像もいわば「歪んだ愛国心」

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朴槿恵(パク・クネ)・前大統領を罷免に追い込んだ
“ロウソク・デモ”が数十万規模に膨らんだのは、彼女の
“陰の側近”だった
崔順実(チェ・スンシル)の娘・鄭(チョン)ユラ(21)がネットで
発言した
「能力がなければ親を恨め、お金も実力だ」という言葉の
衝撃だったといわれる。

「お金イコール能力で、それは親によってもたらされる、不満があれば親

を恨め」というわけだ。
これが民心を刺激したのは、表向き言ってはいけないことだが現実は
その通りで、ただ、
多くの人は「実力」といえるほどのお金は持ちたいと思っていても
実際は持っていない-という「人生の恨」を抱いて暮らしているからだ。

韓国人の生き方を左右する「ハン(恨)」とは、自らの夢や希望、
理想が実現しない現状に対する不満、あるいはやるせない気持ちの
ことをいう。

母・崔順実は大統領の長年の“親友”であるという威光(実力)を
バックに、学校嫌いの娘に貴族趣味の乗馬をやらせ、成績とは無関係に
名門の梨花女子大に裏口入学させていた。その娘が
「文句あるなら自分の親を恨め」と言ったものだから多くの国民が
カッとなった。
朴槿恵・崔順実は長年の付き合いから“疑似家族”になっていたため、
人びとの怒りは一蓮托生(いちれんたくしょう)で国家指導者・朴槿恵に

向かったというわけだ。

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娘の鄭ユラはその後、逃避中だった欧州から送還され、検察当局に
よって母との“共謀”を追及されているが、母・崔順実は今週、
行われた梨花女子大不正入学事件の判決で
「歪(ゆが)んだ母情が娘まで共犯にしている」と非難されていた。

 娘も因果応報。今度は自分が親を恨む立場になってしまった。

こんな権力がらみのスキャンダルを文在寅(ムン・ジェイン)新政権は「

過去の保守政権の積弊(積み重なった弊害)」といってその清算を
最大公約にしている。
崔順実スキャンダルの「歪んだ母情」もその一環だというわけだ。

ところが新政権は閣僚人事で候補者の道徳性が相次いで問題に
なっている。
そこで暴露されているのが、話題の初の女性外相をはじめ
娘・息子をめぐる不正入学疑惑など「歪んだ母情」
「歪んだ父情」なのだ。
文在寅大統領の“師”だった盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が、
退任後に自殺に追い込まれたのも子供たちの米国留学にからむ
金銭授受疑惑だった。

長く暮らしてみて、韓国ではいまなお親子や家族のつながりは絶対的で時

には超法規的である。
多くのことが血縁や家族の情で許される。
文政権が閣僚人事で苦労していることからも分かるように、これは
左翼・右翼、保守・革新は関係ない。
同じ民族の北朝鮮では権力そのものが血縁で維持されている。

これが本当の積弊であって、それをみんなひとごとと思っている
限り積弊となって今後も続く。
この積弊排除の方法は法治主義しかない。

朴槿恵は私人・崔順実に「国政を壟断(ろうだん)」され没落したと
して、文在寅新政権は法治による「国らしい国を造る」を
スローガンにしている。その言やよし。
国際常識を無視した日本大使館前の法治無視の慰安婦像もいわば
「歪んだ愛国心」である。
「国らしい国」を目指し早く何とかしてほしい。 

(ソウル駐在客員論説委員)

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