2017年7月16日日曜日

韓国が直面する現実は誇りなのか、恥なのか~~、恥に決まってます

本当に、同情します、【誇れる国】、【恥ずかしい国】を語る前に
国の体をなしていない事に気が付かなければ……
まずは、三権分立、その中でも【司法の独立】は民主主義の決定要素だ
国民感情に左右される司法だから「放置国家」といわれる。
其れと国民教育、国力は国民教育にあり、国民の教育を蔑にしている
現状では未来はないのでは~~~~

【コラム】韓国が直面する現実は誇りなのか、恥なのか
「これが政府か」という疑念

▲朴正薫(パク・ジョンフン)論説委員

私設検問所を設けて終末高高度防衛ミサイル(THAAD)部隊を
封鎖した慶尚北道星州郡の一部住民・反米団体メンバーによる行動を
見て、一般の人々は「これが国か」と嘆いている。だが実際には
「これが政府か」の方がより正確な表現だろう。
国家政策に抵抗する勢力はどこにでもある。しかし、
違法行為を放置して自らの機能をまひさせる政府はほかにない。
国が間違っているのではなく、ひきょうな政府が問題なのだ。
このような政府を信じて生きなければならない境遇に息が詰まる思いだ。

先日の海外歴訪で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は
「国の地位は変わった」と述べた。また、
「世界が韓国をもてなしてくれる」と言い、
「ろうそく革命(ろうそくデモ)」に言及した。

外国から見た韓国の地位が上がったとはうれしい限りだ。しかし、
どうしても首をかしげたくなるのは致し方ない。
韓国が直面している現実は、文大統領の言葉に程遠いからだ。
誇りに思うどころか、他人に見られたら恥ずかしいと思うようなことが
連日行われている。
国がちゃんとした方向に向かって進んでいるのか疑わしく
思うことは一度や二度ではない。

「これが政府か」の元祖は貨客船セウォル号沈没事故だ。
事故発生を受けて、当時野党だった共に民主党は朴槿恵(パク・クネ)
政権攻撃にすべてを賭けた。
同政権の無能さと無責任は許せない、と言った。
崔順実(チェ・スンシル)国政介入事件の時も、中東呼吸器症候群
(MERS)問題の時もそうだった。このように、何か事が起これば政権の
存在理由を問うてきた人々が今、政権を取った。
それでも一般の人々はまだ「これが国か」「何が変わったのか」と
感じている。

京畿道議政府市が在韓米軍第2師団のために企画したコンサートが失敗に
終わった。
全国民主労働組合総連盟(民労総)などが「糾弾デモ」を行い、
組織的に妨害したからだ。
京畿道天安市が米軍兵士家族を招待しようとしたイベントも
取り消された。
「米軍」という言葉が付きさえすれば反米勢力が駆け付け、それに
屈してしまう事態が繰り返されている。
安保を懸念しながら、安保で守ってくれる軍隊を冷遇する。
このような国がまともだと言えるだろうか。

大統領府への道が開放されると、金属労組が占領した。
歩道に違法テントを張り、ケータリングカーを呼んだり車道に寝袋を
置いて寝たりした。それでも公権力の対応は後手後手だった。建設労組の

2日間にわたる
「野宿闘争」時もそうだった。酒を飲んで交通を混乱されても、警察は
取り締まりの振りをするだけだった。
借金取りのように堂々とした「労働」の前で公権力は
気後れしているように見えた。

すべてを政府のせいにすることはできないだろう。
問題を起こしているのは政治労組や盲目的な反米勢力だ。しかし、
これらの暴走を放置しているのは政府だ。
「ケータリングカーを呼んで座り込み」をした金属労組は警察と区庁を
告発するという。
反省どころか公権力をバカにしている。
政府がビシッとしないから、ごねる勢力が大手を振るう。これは
「世界でもてなされる国」の姿ではない。

国を国らしくする責任は最終的に政府にある。複雑だが、
難しいことではない。
法的手続きと常識に基づいてやればいいのだ。
国政運営が法治と常識から外れた時、国民は首を横に振る。そして、
政府の存在意義に疑問を抱くようになる。

突然の脱原発宣言は国を混乱させた。
何年もかけて話し合うべき重大な政策を一日で覆した。誰が、
どのような検討の過程を経て決めたのかさえ不透明だ。
フィクションだらけの原発映画を見て、大統領がひらめいたという
話さえある。政策推進が素人の思い付きで綿密さの
かけらもなく行われているようだ。

最低賃金の54%引き上げは、低賃金労働者のための善意の
政策なのだろう。だが、その結果、別の所で善意の被害者を出している。

零細企業や自営業者はつぶれそうだ。
弱者のためだと言いながら、別の弱者を殺しているようなものだ。
致命的な副作用があることにも気付かずに片一方ばかり見て
押し切っている。
下手な踊り手が剣舞をしているかのようにヒヤヒヤする。

常軌を逸した政策の暴走は一つや二つではない。
激しく競わせるだけでは飽きたらず、韓国鉄道公社(KORAIL)と
水西高速鉄道を1つにするという。若者のためと言いながら、将来の
世代のための国の蔵を対策もなしに使い果たそうとしている。
公務員たちはただでさえ何もしてくれないのに、成果給まで
なくすことにした。今、人々は真剣に国の将来を心配している。そして、

国が道を正しく歩んでいるのか疑問を抱き始めた。

文大統領は「ろうそく革命のおかげで当選した」という言葉をよく
口にする。
ろうそく勢力に借りがあるという考え方がうかがえる。そして、この
「借りがある」という意識があらゆる状況の根底にあるのだ。
それを知っている民労総・全国教職員労働組合(全教組)、
左派・反米勢力が「借りを返せ」と催促し、政府はそれに
引っ張り回されている。
脱原発と星州問題、労働偏向政策などはすべてその結果だ。

だが、ろうそくが政権交代を成し遂げたという文大統領の認識からして
事実誤認だ。
弾劾はろうそく勢力の闘争で得たものではない。
憲法裁判所が下した法律的な決定に過ぎない。
それを政治的に解釈し、意味付けしているから、国政の足並みが乱れ、
政策が暴走しているのだ。

今後の5年間を見ていかなければならない大統領が、過去のろうそくの
思い出にとらわれている。
「これが政府か」という実存的な疑問を招いているのは他ならぬ
大統領自身だ。

朴正薫(パク・ジョンフン)論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

0 件のコメント:

コメントを投稿