2018年1月20日土曜日

北も南も、目の前しか見えない

韓国は浮かれすぎ、北朝鮮が融和なんぞに興味をもたない。
騙される事を何にも感じないのか・・・

【社説】「平昌五輪後」を見据える米国、韓国はどうか

平昌オリンピック開幕を3週間後に控えて、
韓半島(朝鮮半島)ではとんちんかんな事件が相次いで
起こっている。
北朝鮮はオリンピック開幕わずか1日前となる2月8日に、
正規軍創設70周年を記念する軍事パレードを準備していると
いう。
北朝鮮と交流しているカナダのある団体は、既に
ホームページ上で平壌軍事パレード関連の観光商品を
売っている。
北朝鮮が2月8日に軍事パレードをやるのは初めてだ。
これまでは4月25日を軍創設日として記念してきた。
平昌オリンピックのファンファーレが鳴る前日、北朝鮮が
前例のない軍事パレードをやろうとする理由は明らかだ。
金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が「完成」を
宣言した核武力を見せつけ、韓半島の主導権が自分に
あることを内外に宣伝しようというのだ。
平昌参加が核放棄につながるという錯覚は捨てろ、という
意味でもあるだろう。

韓国では、これと正反対の事件が起きた。
18日に釜山の海軍基地に入港しようとしていた米潜水艦が、
北朝鮮への刺激を懸念した韓国政府の反応により、そのまま
戻っていったという。

韓国政府が米国側に
「北朝鮮を圧迫する目的ではないのではないか」として
「それなら目につきやすい釜山ではなく鎮海基地へ行くべき」と求めると、米潜水艦はそのまま日本へ向かったという。
韓国政府は、米国の抗議はなかったというが、
こんなことはこれまで聞いたことがない。

スポーツイベントが政治的意味を持つケースはあった。
米中国交回復でも、卓球が一役果たした。
平昌オリンピックに北朝鮮が参加するのも、この期間中、
北朝鮮による挑発を止めさせることができれば意味がある。
しかし今やその程度にとどまらず、スポーツは後ろに
下がってすっかり南北の政治の話ばかり、という状況に
なっている。
オリンピックが世界最悪の人権弾圧国、核開発国の宣伝の
舞台になったら、誰が納得できるだろうか。
韓国政府の方から北朝鮮に共同練習を提案したという
馬息嶺スキー場も、児童強制労働の現場だという国際社会の
告発がなされている場所だ。
韓国リサーチが9日から10日にかけて実施した世論調査では、回答者の72.2%が
「無理して女子アイスホッケー南北統一チームを結成する
必要はない」と回答した。
19歳から29歳までの層では、反対意見が82.2%に達した。
それでも韓国政府は南北統一チームを押し付けた。

こうした論争がもたらされているが、北朝鮮の核の危機は
深刻になりつつある。
米海軍は「空母ジョン・C・ステニスが16日に米国本土を
離れた」と公表した。
米国メディアは、同艦が韓半島周辺海域に向かうことも
あり得ると伝えた。
間もなく、韓半島周辺にジョン・C・ステニス、
カール・ビンソン、ロナルド・レーガンの3空母が
集結するかもしれない。
グアムの基地には最近、B2ステルス爆撃機3機と
B52戦略爆撃機6機が配備された。
ニューヨーク・タイムズ紙などは
「米軍が静かに戦争を準備中」と伝えた。
トランプ大統領は17日、金正恩委員長と
「(交渉の)テーブルには着くつもりだが、(北朝鮮の核)
問題を解決できると確信はしていない」とコメントした。
金正恩委員長が、平昌オリンピック後に突然態度を変えて
非核化会談を受け入れる可能性はない。米国は「平昌後」を
準備している。韓国はどうか。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

0 件のコメント:

コメントを投稿