2018年5月26日土曜日

韓国、「仲介役」の面目失う

北朝鮮の外務次官や第一次官が米国を激しく罵った後、事前協議に
出てこなかったらしい。
朝鮮人の民族資質だが、その昔日本も経済制裁を受けたが
日本は交渉を続けた、北朝鮮に戦う気力があるのか、世界と
交流の無い北朝鮮が口先一つで世界最強の国と渡り合えるはずも
無いだろう。

韓国、「仲介役」の面目失う

(1/2ページ)

軍事境界線近くを散策する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長
(左)と韓国の文在寅大統領=27日、
板門店(韓国共同写真記者団・共同)

米朝首脳会談の中止に、米朝間の「仲介役」を自任していた
韓国の文在寅大統領は、面目が完全に潰れてしまった。

韓国政府は24日、北朝鮮での核実験場爆破を前に
「今回の措置が後の非核化の、完全な非核化のための契機と
なるよう期待している」(韓国外務省報道官)と北朝鮮の
予定通りの行動を見守り、爆破後には歓迎を表明した。
ところが一瞬で喜びは落胆に変わった。

文氏は金正恩朝鮮労働党委員長が1月の「新年の辞」で
南北関係改善に意欲を示して以来、平昌五輪への北朝鮮の
参加や芸術団の派遣など、北朝鮮の要求を全面的に
受け入れ対話に応じてきた。

平昌五輪の開幕式ではペンス米副大統領に金正恩氏の妹、
金与正(ヨジョン)氏ら北朝鮮代表団を引き合わせようとも
した文氏。
南北和解の好機を信じ、金正恩氏との南北首脳会談を
実現させ、板門店宣言も発表した。

韓国では文氏に対し「世界が注目するわが国の大統領」との
評価も出ていた。
22日には訪米し、米朝首脳会談の成功に向けて
トランプ米大統領と会談したばかりだった。

南北首脳会談を米朝首脳会談につなげるものと位置付け、
ひたすら米朝の仲介者に徹した文氏が、窮地に追い込まれた
金正恩氏同様、大きな衝撃を受けたことは必至だ。

(2/2ページ)

これまでの苦労が水の泡となった文氏としては、北朝鮮の
反応を見極めた上で、念願の米朝首脳会談の実現に向けて
一からやり直すしかない。
韓国社会では文氏の対北融和姿勢に保守派は当初から
冷ややかだったが、文氏の支持率は今月、80%を超えた。
文氏の支持層である左派系はもちろん、一般国民の間でも、
米朝首脳会談中止に対する落胆ムードは広がるとみられる。

今年、北朝鮮問題に多くの力を割いてきた文在寅政権では
あるが、国内経済などそれ以外の現実的な課題はほとんど
改善されていない。
米朝首脳会談の中止と、今後予想される朝鮮半島情勢の
緊迫化。夢を砕かれた文氏は新たな難題に直面している。
(ソウル 名村隆寛)

0 件のコメント:

コメントを投稿