2018年8月25日土曜日

引き出物のような「南北離散家族再会」

北朝鮮は何かにつけて、ケソン工業団地とこの南北離散家族の
再会事業を金づるにする。
この間家族再開での弁当が写真報道されてたが北朝鮮の住民は
一握りの米も食うのは何年ぶりかだろう。
韓国の文大統領でさえも、この再開事業は支持率確保の手段に過ぎない

引き出物のような「南北離散家族再会」 東西ドイツのように
家族訪問や郵便交換が自由にやれないのはなぜ?

【外信コラム】

20日、北朝鮮の金剛山で始まった南北離散家族の再会事業で、
再会を抱き合って喜ぶ姉妹ら(聯合=共同)

韓国と北朝鮮の関係がよくなると決まって「南北離散家族再会」と
いうイベントが行われる。
今また文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長の首脳会談の“引き出物”みたいに、南北で生き別れに
なっている高齢者たちが南北境界に近い北朝鮮のはずれの観光地、
金剛山に連れて行かれ、つかの間の再会をさせられている。

朝鮮戦争の休戦協定締結から65年。当時、10歳だった者は現在、75歳だから離散家族のほとんどはそれ以上の年齢だ。
昔は「1000万離散家族」といわれ、今でもその1世たちは
数十万人ずつはいるだろう。
それがいまだ家庭訪問など自由な往来はもちろん、郵便物の交換さえ
できない。
ひとえに国民に自由を与えない北朝鮮の閉鎖体制のためだ。

テレビ中継される金剛山のホテルでの涙の再会風景を見て毎回、
切なく感じるのは、着飾ってわざわざ辺地に連れ出され、しかも
面会時間や場所も厳しく制限されるなど、年老いた家族を引き回す
「収容所国家」の姿だ。北に変化はない?

ちなみに東西分断時代のドイツは家族訪問や郵便交換は自由に
やれた。なのに南北がそれをやれないというのはどうしてだろうか。
来月また南北首脳会談があるというが、北の首脳は離散家族の
自由な相互訪問くらい認める“民族的力量”を示してはどうか。

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