2011年12月30日金曜日

色ばなし 艶ばなし 笑いばなし

若後家道中

むかし むかし
山に近い街道を南にむかってあるいている若い男がおった。
途中でやはり南さむかっている若い後家さんとみちづれになったそうな。
行き先はながいし近くにあるお稲荷さんを拝んで、いくことになって、山中につづく小道にいったと。
お昼間もないというに人っ子一人とうらねえ、道の両側には、黄色や赤の春の草花がさきほこっていた。
道が狭いので二人の肩がとこどきふれたりしても、二人は黙って歩いたと。
やがて 道は林の中さ入ってちよつと薄暗くなつたところで、後家さんは心細い声でいつた
「お前さん こんな寂しいところで、へんな気おこされたら わたし どうしたらいいやら わかんねす」
「そんな 心配いらねえす おらそんな気は おこさないす」
男はまえをむいたままでいうた。
「だけんど ここはふたりきりす 草っこまでやんわらこうて あたり一面布団しいてあるようなもんす
男の人は信じられんす。」
後家さんがトロンとした目でいったと。
「とんでもねえす 男に二言はないちゅうで」
「だけんど それは男同士のはなしだけす 男と女の二人きりになったら、また別のことでっす」
無言の男につつとよりながら
私さへ黙っていれば誰もしらんことすじゃ、男がムラムラとなんねえはずはないんす ああ こわい。」
後家さんは男の袖をつかんで顔を見上げた。
「大丈夫おらは そげんことしねえ、もししたら走って逃げればいいだす」
後家さん顔を桃色に染めて男の前にまわり その胸にぶらさがるようにして。
「だって 人っこひとりいないここで 誰も助けに来てくれる人もないす。たとえ逃げても お前さんなら
半町も行かないうちに追いついて どんーと そこの草むらに倒されて 無理やり仰向けにされて
着物のすそをパアーとひろげられて
腰巻の中さ 手いれられて 着物も襦袢もぬがされて
乳や 女陰をなでられたり なめられたり 私がいやいやといっているのに 足を開かされて腰に手回して
持ち上げられて
お前さんが これに唾をつけてググッーと私の中に入ッてきたら なんぼ身持ちのええわたしでも
もう お前さんの言うとおりになるほかないすべ。ああ ああ もうだめだす」
若後家は男のあそこを 汗ばんだ両の手でぎッちり握りながら へなへなと草むらへたおれこんだそうな。

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