薬効果物 カボス
分類 ムクロジ目 ミカン科 ミカン属 カボス
和名 カボス
食品カロリー栄養素成分表/栄養価
香橙(100g中) -かぼす・カボス-
熱量(カロリー) 25kcal
タンパク質 0.4g
ビタミンD 0μg
脂質 0.1g
ビタミンE 0.1mg
炭水化物 8.5g
ビタミンK 0μg
βカロテン 10μg
亜鉛 微量
レチノール 0μg
カリウム 140mg
ビタミンB1 0.02mg
カルシウム 7mg
ビタミンB2 0.02mg
鉄 0.1mg
ナイアシン 0.1mg
銅 0.03mg
パントテン酸 0.15mg
マグネシウム 8mg
ビタミンB6 0.03mg
マンガン 0.04mg
葉酸 13μg
リン 8mg
ビタミンB12 0μg
食物繊維 0.1g
ビタミンC 42mg
コレステロール 0mg
カボス(臭橙、香母酢、学名:Citrus sphaerocarpa)は、ミカン科の常緑広葉樹、
または、その果実。柑橘類のひとつ。
特徴
ユズの近縁種で、枝には鋭い刺がある。果実は緑色のうちに収穫するが、熟すと黄色くなる。果肉は黄白色で、多汁であり酸味が強い。果汁を搾って食用とする。
スダチ等と混同されがちだが、果頂部の雌しべの落ちた跡の周囲がドーナツ型に
やや盛り上がるため外観からも容易に区別できる。
また、カボスの果実がひとつ100 - 150グラム程度であるのに対して、
スダチは30 - 40グラム程度と、大きさもまったく異なる。
由来
主産地である大分県臼杵市では、江戸時代に宗源という医者が京都から苗木を
持ち帰ったのが栽培の始まりと伝えられている。
臼杵市内には、かつて樹齢300年と言われた古木があり、
現在も樹齢200年前後の古木が残っているが、大分県外にはこのような古木はない。
このため、大分県原産とする説がある。
生産
2007年の日本全国の総収穫量は5,175t。
都道府県別の収穫量は、大分県(5,019t)、愛媛県(144t)、宮崎県(17t)の順で、
大分県が全国の97%を占める主産地となっている。
また、カボスには表年と裏年があり、表年に当たった2009年の大分県の出荷量は約6,600t。2010年は約4,200tと予想されている。
大分県内では、臼杵市、竹田市、豊後大野市、国東市での生産が多い。
出荷期は、ハウスものが3 - 7月、露地ものが8 - 10月で、
10月中旬 - 2月には貯蔵ものが出荷される。
利用 [編集]
カボスの果汁は、酸味に富むとともに独特の香りを有しており、
刺身や焼き魚等の薬味として、あるいは鍋料理のポン酢や、酢の物等の調理に用いられる他
大分県では、味噌汁、麺類、焼酎などにも少し果汁を垂らして風味を付けることもある。
果汁を手で絞る時には、縦に4つに切って、切り口を上に向けて両方からじわじわと
つまむと、種を落とさず、皮の香りも加えることができる。
また、果汁や果肉を用いた調味料、ジュース、清涼飲料水、氷菓、スナック菓子、和菓子、
洋菓子、酒類等の加工品も販売されている。
大分県では、ブリ等の魚類の飼料にカボスを加えると、カボスに含まれるポリフェノールの
効果で、切り身の変色や臭みを長時間抑えることができることから、
カボスを加えた飼料で養殖したブリやヒラメを「かぼすブリ」、「かぼすヒラメ」として
売り出す予定である。
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