2012年8月4日土曜日

薬草 薬効野菜 オウレン



薬草 薬効野菜 オウレン

分類 キンポウゲ目 キンポウゲ科 オウレン属 オウレン

和名 オウレン(黄連)

オウレンとはキンポウゲ科オウレン属の植物の一種。
学名Coptis japonica。常緑の多年草で、根茎は漢方薬としても使われる。

花期は早春で、高さ15-40cmの花茎が葉を抜いて立ち、上方で分枝して、
3つほどの小さな白い花を咲かせる。花茎の葉は目立たない。
花は径10mm、5枚の細長い萼片は白くて花弁状、花弁はより小さくて数が多い。
雌蘂は花後に柄が伸びて、果実は車輪状の軸の先に袋がついたような形になる。
先端部分は口が開いている。これは雌蘂の段階から開いているもので、
果実時に裂開するものではない。
北海道、本州、四国の山地の木陰に自生する。
針葉樹林に多く、杉植林などにもよく出現するという。
利用
薬用植物のため栽培もされる。播種より収穫するまでに最低5-6年を要する。

生薬
成分
べルベリン(約7~9%)、
コプチシン、
オウレニン、
パルマチン、
コルンバミン、
オーバクノン、
オーバクラクトン、など

薬理作用
抗微生物、抗病原虫、降圧、抗アドレナリン、
興奮作用(消化管・気管支・子宮平滑筋・膀胱)、
胆のう機能増強、
胆生成促進。膵液分泌促進、血中コレステロール低下、抗炎症、解熱、
鎮静、鎮痛、鎮痙、その他

本種、および同属のC. chinensis、C. deltoidea、C. deltoideaの根をほとんど取り除いた
根茎は黄連(オウレン)という生薬で、苦味健胃、整腸、止瀉等の作用がある。
この生薬には抗菌作用、抗炎症作用等があるベルベリン(berberine)というアルカロイドが
含まれている。
黄連湯、黄連解毒湯、三黄丸、三黄瀉心湯、温清飲などの漢方方剤に使われる。

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