2012年8月5日日曜日

薬草 薬効野菜 オナモミ



オナモミ

分類 キク目 キク科 キク亜科 オナモミ属 オナモミ
和名  オナモミ(葈耳)
英名  Common cocklebur

オナモミ(葈耳、巻耳、学名:Xanthium strumarium)は、キク科オナモミ属の一年草。
果実に多数の棘(とげ)があるのでよく知られている。
また同属のオオオナモミやイガオナモミなども果実が同じような形をしており、
一般に混同されている。

形態
草丈は50?100cm。葉は広くて大きく、丸っぽい三角形に近く、周囲は不揃いなギザギザ
(鋸歯)がある。
茎はやや茶色みをおび、堅い。全体にざらざらしている。夏になると花を咲かせる。
雌雄異花で、雄花は枝の先の方につき、白みをおびたふさふさを束ねたような感じ。
雌花は緑色の塊のようなものの先端にわずかに顔を出す。
見かけ上の果実は楕円形で、たくさんの棘をもっている。
その姿は、ちょうど魚類のハリセンボンをふぐ提灯にしたものとよく似ている。
先端部には特に太い棘が2本ある。もともと、この2本の棘の間に雌花があったものである。

ひっつき虫
見かけ上の果実は最初は緑、熟すると灰褐色となり、棘も堅くなる。
その前後に根本からはずれる。この棘は防御のためというよりは、動物の毛にからみついて
運んでもらうためのものと考えられる。
事実、オナモミは強力な”ひっつき虫”であり、その藪を通れば、たいていどんな服でも
からみついてくる。
特に毛糸などには何重にもからみついてしまう。
皮膚に当たっても結構痛い。ただし、大きさがあるため、はずすのはそれほど難しくない。
これらの特徴から、投げて遊ぶ目的で使用される場合もある。

効能効果(民間療法)
        9月~10月に採取した果実を日干しにしたものを蒼耳子(そうじし)という。

あせも 果実・葉を入浴料とする。
疥癬 生葉汁を塗布する。
かぜ 蒼耳子を10g/日煎服。
        蒼耳子炒って作末し酒粕で丸剤、酒服する。

肝臓病 茎葉10~15g/日煎服。
眼病 蒼耳子を10g/日煎服。
        蒼耳子炒って作末し酒粕で丸剤、酒服する。

切り傷 生葉汁を塗布する。
酒が嫌いになる 蒼耳子の黒焼き末を頓服。
茎葉を作末し、5g/回飲む。
歯痛 蒼耳子の濃煎汁でうがい。
神経痛 蒼耳子を10g/日煎服。
        蒼耳子炒って作末し酒粕で丸剤、酒服する。
頭痛 蒼耳子を10g/日煎服。
        蒼耳子炒って作末し酒粕で丸剤、酒服する。

腫れ物 生葉汁を塗布する。



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