2015年7月16日木曜日

戦後レジームの終焉

昨日の15日は、奇しくも私の68回目の誕生日、生きているうちに
こんな日がこようとは・・・
戦後に生まれ、戦後を生きた私たちもやっと肩の荷が下りた感覚、
その一方で不安を感じる人もいるかもしれないが・・・
いまどき徴兵制で兵隊を集めても国を護れないのはお隣の半島の国を見ても
分るだろう、もちろん人間性がちがうけど・・
子や、孫たちへの置き土産、これで子孫たちに誇りと、尊厳がもどってくる、
何よりも、安心感だ、自分の国を信用できる・・・・・

竹光では守れない 7月16日

海坂藩の下級武士の清兵衛は、上意討ちの討っ手として、一刀流の使い手、
善右衛門の屋敷に乗り込んだ。しかし、相手に戦う意思はない。
そのうちなぜかお互いの亡妻の思い出話になる。

 ▼心を許した清兵衛がつい、葬式代に困って刀を売り、竹光(たけみつ)で
あることを明かした。次の瞬間、
善右衛門が豹変(ひょうへん)し、刀を抜いて清兵衛に襲いかかる。
山田洋次監督『たそがれ清兵衛』の映画史に残る、決闘シーンである。

 ▼衆院平和安全法制特別委員会は昨日、安全保障関連法案の採決を行い、
与党の賛成多数で可決した。一部の夕刊には、
抗議の意味を込めて、「採決強行」の見出しが躍っていた。今日の朝刊にも、
「戦争への道が開かれた」などと、読者の恐怖心をあおる記事が
載っているだろう。

 ▼小欄は、法案可決を断固支持する。日本にとって、最大の軍事的脅威で
ある中国に、鞘から刀を抜かせてはならない。つまり、
抑止力を強化するためには、集団的自衛権の行使を可能にする法律が
絶対に必要だからだ。

 ▼確かに国民の間で、法案への理解が進んでいるとはとてもいえない。
安倍晋三首相も認めている。ただそれは、
「徴兵制」や「憲法論」など、野党が意図的に論点を横道にそらせて、
議論を紛糾させてきたからだ。

 ▼政府与党側も、中国を刺激するのを恐れて、脅威の実態を国民に
伝えてこなかったきらいがある。中国が東シナ海の日中中間線付近で、
軍事転用が可能なガス田の海洋プラットホームを拡大している事実も、
なぜか伏せられてきた。

 ▼左寄りの人が多い、テレビのコメンテーターの発言や世論調査の
結果から、改めて思い知る。
憲法9条という名の竹光が日本を守ってきたと、本気で信じている人が、まだ
相当数いるらしい。

立派な中国憲法 7月15日
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わが「日本国憲法」に負けず劣らず、「中華人民共和国憲法」にも、
立派な条文が並んでいる。たとえば、
第33条は、「国家は人権を尊重し、保障する」としている。

 ▼もともと中国の憲法には、「人権」の概念はなかったという。
きっかけは、1989年6月4日の天安門事件だった。
民主化を求める市民や学生が、解放軍に無残に殺された事実に、世界は衝撃を
受けた。

 ▼西側諸国から人権弾圧を厳しく批判され、経済制裁を受けた中国政府は
2年後、「中国の人権状況」と題した白書を発表する。
中国が人権問題に強い関心を持っていることをアピールするのが狙いだった。
かくして、人権の規定が、2004年の憲法修正の際に付け加えられることに
なった。

 ▼さらに、第37条には、「公民の人身の自由は、侵犯を受けない」とも
ある。ただ残念なことに、「法に基づく統治」を唱えてきたはずの
習近平政権に、憲法を順守する姿勢はまったく見えない。
公安当局は先週後半から、全国各地で人権派弁護士やその関係者を
連行している。いずれも合法的に、弱者の保護に努めてきた人たちである。

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 ▼その数は100人を超え、過去に前例のない規模となった。政府当局は、
景気減速に伴う、社会不安の広がりに、相当神経質になっているようだ。
政権批判の芽を摘み取るためには、なりふり構わず、弾圧に
踏み切るつもりらしい。

 ▼さて、日本でも最近、「言論弾圧」などという、おどろおどろしい言葉が
飛び交っている。とはいえ憲法学者は平然と、
自衛隊が憲法違反だと断じている。

マスコミを批判した自民党の衆院議員は、週刊誌に「バカ議員」と
ののしられる始末である。やはり、
この国に生まれてよかったと、思わずにはいられない。

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