2018年3月31日土曜日

焦る金正恩、「電撃訪中」で見せた軟化の背景

この、北の刈り上げ君、一時は習皇帝を膝まかせてやるとか
労働新聞は【千年の宿敵】とか、のた廻っていたが何のことは
朝鮮人民族資質、米国・韓国の同盟、特に米国の軍事力に、
恐れおののいていた訳だ、其れが核を持てばと勘違い、
なおさらの恐怖におののく事に、其れでもって宗主国に
庇護を求めることになる、

焦る金正恩、「電撃訪中」で見せた軟化の背景
「第2のイラク」になるのを恐れている

電撃的な中朝首脳会談で何があったのか。
晩餐会で語り合う、北朝鮮の金正恩委員長(左)と
中国の習近平国家主席(右)(写真:KCNA/UPI/アフロ)

北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長が電撃的に中国を訪問、
習近平国家主席と会談したことに対し、世界は大きな衝撃を
受けた。
3月25日から28日までの今回の訪問についての報道内容を
トレースすることで、北朝鮮側の意図を考察してみたい。

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金氏は2011年末、北朝鮮の指導者となったわけだが、今回は
それ以来、初めての外国訪問だ。
6年余りの期間、国家の新しい指導者が外国を訪問しないのは、世界的にも極めて珍しいことである。
金氏は28歳くらいの若さで北朝鮮の指導者となったので、
まず国内を固めたうえで各国の首脳とわたり合う、という
考えだったのかもしれない。
北朝鮮のように一党独裁の国では、誰からも認められる
指導者としての地位が確立するまでには、さまざまな過程を
経なければならず、時間がかかるのだ。

これだけ満を持した金氏が選んだ最初の訪問先が
中国だったのは、約60年前の朝鮮戦争で助けてくれた国で
あり、その後も特別な友好国であったことに鑑みれば、
ごくごく自然な選択だったはずである。

冷え込んでいた中朝関係だったが…

しかし、最近の中朝関係は、かなり冷え込んでいた。両国の
関係悪化は、冷戦が終結、1992年に中国が韓国と国交を
樹立して以来のこと。その間、さまざまな問題が生じたが、
中でも2014年7月に習氏が国家主席として初めて韓国を
訪問したのは、北朝鮮にとって強烈な衝撃であった。

もっとも、金氏が北朝鮮の指導者になったのが先であり、
一度も中国を訪問しないうちに習氏が韓国を訪問することに
なったので、中国側としては
「金氏のほうが早く訪中すべきだった」という言い分が
あるようだが、それにしても、金氏としては腹に
据えかねることだったのは間違いない。

また最近では、核・ミサイル実験に関する国連の制裁決議に
関連して、中国は北朝鮮に対し、従来見られなかった
厳しい態度をとるようになり、北朝鮮は激しく反発していた。

金氏はこのような不満と敵がい心をすべて押し殺して、
最初の訪問先として中国を選んだのだ。

特別列車内で中国要人と面会も 北朝鮮メディアが映像公開

中国の丹東で出迎えた宋濤・共産党中央対外連絡部長
(右前から2人目)らと特別列車内で面会する
金正恩朝鮮労働党委員長(ロイター)

25日から28日まで中国を非公式訪問した
金正恩朝鮮労働党委員長は、父の金正日総書記と同じく
「1号列車」と呼ばれる特別列車で移動した。
北朝鮮メディアは30日までに、特別列車内での
金正恩氏らの様子を記録した映像を公開した。

中国の丹東市では、出迎えた宋濤・共産党中央対外
連絡部長らが特別列車に乗り込み、金正恩氏や李雪主夫人ら
北朝鮮側要人と面会した。
中国側要人は金正恩氏らと道中をともにし、特別列車は
26日午後に北京駅に到着した。(滝田慶幸)

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